その他、夏場になって“理不尽ゴール”を連発して能力の高さを見せているFWホセ・カンテ(浦和)、パワフルかつ切れ味抜群のドリブルで攻撃にアクセントを加えているブラジル人FWカピシャーバ(C大阪)、守護神としてビッグセーブ連発で奮闘を続けている韓国代表GKソン・ボムグン(湘南)も、間違いなく「アタリ」。豊富な運動量で攻守に奮闘しているMFユーリ・ララ(横浜FC)も評価したい来日1年目の選手だ。

 その一方、「ハズレ」と言える新外国人も多いる。まだ巻き返すチャンスがあるとはいえ、身長193センチの超大型ストライカーとして注目されたFWフロート(柏)は出場16試合(スタメン7試合)で1得点のみ。チームの10番を託されたブラジル人FWカプリーニ(横浜FC)も出場14試合(スタメン6試合)で0得点2アシストと物足りないパフォーマンスだ。

 また、開幕前から未知数だとされたブラジル人コンビ、MFダニーロ・ゴメス(新潟)とFWグスタボ・ネスカウ(新潟)も不満の残るプレーぶり。24歳のダニーロ・ゴメスはキラリと光るプレーもあったが、出場12試合(スタメン5試合)で1アシストのみ。23歳のグスタボ・ネスカウはそれよりも出番が少なく、出場8試合(スタメン1試合)でゴールに絡めていない。チームが残留争いに巻き込まれ、攻撃の核だった伊藤涼太郎が今夏に海外移籍したことで、この2人が真価を発揮してもらいたいところだが、現状では望み薄だ。

 さらにチームの新守護神として獲得したはずだったGKヴァルネル・ハーン(京都)、ブラジルの年代別代表歴のあるGKフェリペ・メギオラーロ(神戸)はリーグ戦では出番なし。現役ケニア代表の30歳のDFアンソニー・アクム(鳥栖)もルヴァン杯では出場したがリーグ戦では出場機会がないまま秋を迎えようとしている。

 今夏には、バフェティンビ・ゴミス(川崎)、そしてファン・マタ(神戸)といった大物助っ人が来日したが、果たして彼らが期待通りの働きを見せられるか。各チームとも「最後の力を振り絞る」、あるいは「今季の集大成」となる残り8試合。来季以降の契約もかかった来日1年目の外国人選手たちの働き注目だ。(文・三和直樹)
 

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