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 マッチングアプリや婚活サイトを活用して結婚に至るカップルが増えている。「結婚しなくても」という価値観が広がる時代に、かつての「お見合い婚」にも似た形態が身近になった背景は。AERA 2023年9月11日号より。

【グラフ】婚活サービスを通じて結婚した人の割合はコチラ

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「アプリで出会って、結婚しました」

 そんなカップルが珍しくなくなって久しい。リクルート「ブライダル総研」の「婚活実態調査2022」によると、2021年の婚姻者のうち、婚活サービス(結婚相談所、ネット系サービス、婚活パーティー・イベント)を利用して結婚した人は15.1%。中でも、ネット系サービス(マッチングアプリなど)が4割を超えて、最も多かった。

「求める条件に当てはまる人と、最初から結婚を前提としたコミュニケーションができる。『タイパ』と『コスパ』を意識する今の時代に合っている」(ブライダル総研の落合歩所長)

 かつて一般的だった「お見合い」と重なる部分があるが、

「人が介在するお見合いは、断りづらい。それに比べて、アプリは気楽でした」

 と話すのは、静岡県の公務員の男性(40)。妻(38)とはアプリで出会ったという。

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