寮での給食を停止された広島県立三次高校。生徒1人当たり、1日3食の「食材費」として計1100円をホーユーに直接支払っていたが、高木優子事務部長は今年4月、ホーユー側に給食費の値上げについて打診したことを明かす。

「物価や燃料費などが高騰して社会に大きな影響を及ぼしていることは学校側も当然、理解していました。学校から、『値上げの必要があれば教えてほしい、どうでしょうか』という形で打診しました」(高木事務部長)

 だが、ホーユー側からは「必要ない」との返事が来たのみで、その後の給食提供も通常通り続いたという。

 同社との契約は2022年4月からの3年間。これまでは目立ったトラブルは起こっていなかった。

「おかずの味が口に合わないですとか、その程度の不満は生徒から出たことがありますが、大きな問題が起きたことはありませんでした」(高木事務部長)

  そんな中でよもやの給食停止。その後はホーユー側と音信不通が続くが、山浦社長が「値上げしてもらえなかった」と説明したことを報道で知った高木部長は「値上げの打診をした立場として、えっ、と驚いたのが本音です」と複雑な思いを話す。

 食材費の高騰がのしかかり、学校の給食現場はギリギリの運営を余儀なくされている。ネット上では、給食費が安すぎるとの指摘も少なくない。

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「社長さんからの事情説明を求めたい」