天皇陛下の会話をサポートされた雅子さまも素晴らしかったという。御用邸は夜空に輝く星がきれいで、長年愛用している望遠鏡を持参していることを天皇陛下が明かした瞬間、雅子さまは「テントの話は?」とマイクが拾えないくらいの小さな声で話しかけられた。そして、天皇陛下は、愛子さまが生れる前、テントを張って寝袋にくるまってお二人で一晩過ごしたエピソードを披露された。
「雅子さまはお話しされている天皇陛下をずっとご覧になっていて、会話の中で何かあったらサポートしようとするご様子がうかがえましたね。愛子さまに向けた『バレーボール』『バドミントン』『トンボ』もそうでしたが、『テント』の言葉の振り方も素晴らしかったですね。たったひと言で会話のヒントを引き出していらっしゃる。サポートに徹していながらも、もちろん雅子さまご自身も会話の中で主役になることもできる。私が改めて申し上げるのは恐縮ですが、本当に別格のコミュニケーション能力の高さだと思います」
西出さんは「今後も様々な場面で雅子さまのこうしたコミュニケーション能力の高さを発揮していただきたいと改めて思いました」と話す。
那須御用邸での天皇ご一家の清々しく映る光景は、こうした雅子さまのコミュニケーション能力の高さによる下支えの賜物だったのだろう。
(AERAdot. 編集部・太田裕子)