でも、なぜ、あんなに無頓着だったのだろうか。改めて考えてみると、お金っていうのは大きな理由の一つだったかもしれない。前述したように、ボクは、髪形に対しての興味が皆無なわけだから、整髪料や散髪代にお金をかける意味がまったく分からなかったんだよね。それなら、大好きなアニメのグッズやお菓子やゲームセンターなどに投資をするほうが、ボクとしては正しいお金の使い道だった。それに、中学校の時は、校則が厳しくて、運動部に入っている子は、坊主にしなきゃいけなかったから、「髪形をおしゃれにしよう」なんて考えに至ったこともなかったし。まあ、それに、坊主にしていると、結果的に「楽だな」と感じてしまったことも影響しているとは思う。

 まあ、そんなこんなで、あの短大時代の先輩の卒業式から、26年間、ボクの髪形は、ずっとスキンヘッドのままだ。もちろん、これからもやめるつもりはない。

 時折、ボクのことを「ハゲててかわいそう」なんて言う人もいるけど、それは間違っている。ほんと勘違いしないでほしい。ボクは、進化の過程で、髪の毛を捨てただけだからね。

 映画やドキュメンタリーなどに登場するような、いわゆる「宇宙人」のフォルムって髪の毛がないでしょ。あれは、きっと、髪の毛が必要なくなったから、ああいう風に進化したんだよ。だって、よくよく考えてみて。別に必要ないでしょ、髪の毛って。

 だから、人間も、いつかは髪の毛がなくなるはずなんだ。つまり、ボクに同情してきたり、バカにしてくるやつらよりも、ボクは進化しているってこと。単純に、それだけ。だから、ボクに「かわいそう」なんて言うのは、お門違いだからやめてよね。

 早く、日本も、海外のように、もっともっとスキンヘッドにする人が増えればいいのに。「スキンヘッドは、かっこいい」、そんな感覚が、もっと当たり前になるように、ボクは頑張りたいね。

もっとボクを敬え!

 あと、最後に、一つだけ。最近のスキンヘッド芸人に苦言を呈しておきたい。

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