──一般受験に際し、上智大学を選んだ理由は?

 ほかも受験したんですけど、結局はいちばんいいところに受かったなって思いますね。研究室でやりたいこともできたし、いい教授とも出会えたし、都心だからすごく通いやすいのもあって。受験でいろいろな大学を受けて、っていう流れは多分誰しもにあって、でも結局どこに行くかっていうのは、自分が頑張ったぶんの努力が連れてってくれるんだと思うんです。僕は理工学部で、出席や単位にはすごく厳しかったんですけど(笑)。

──その厳しい学部で学業優秀賞を受賞した?

 4年のときに表彰されました。学科で毎年3人くらいですかね。仕事と両立させるなかで、出席が足りなくなって必修科目を落としたこともありますけど、そういう賞をいただいて、ね、ほんと真面目にやってよかったなあって。

──仕事と学業を両立するなかで、号泣するほど悩んだこともあったとか。

 大学4年生の頃ですね。ちょうど「滝沢歌舞伎」の公演中で。研究室では院進(大学院への進学)の話題で持ち切りだったんです。大学在学中も、出席が厳しいからちょっとお仕事休ませてもらったりとか、メンバーに迷惑をかけてしまうことがあって、それが4年で終わるって思っていたんですけど、自分のなかに、院に進んであと2年学びたいっていう思いがあったんですね。理系で、コンピューターによって便利になった社会に対してどう生かすかといった情報学を学んでいたので、ライブの演出についてもうちょっと学ぶことができないかな、例えば何かを念じたり集中したりっていう脳波を信号として読み取って演出に生かせないかな、って。院進したいっていう思いと、メンバーにこれ以上迷惑はかけたくないっていう思いがあって、マネジャーさんと話してるうちに、だんだん気持ちの整理がついてきて……進学したいっていう自分の真の気持ちに気づいたら、号泣していたんですよね、なぜか。最終的には大学4年生から大学院の授業を受けられる制度をフルで駆使して、院ではほとんど仕事を休まなくてもいいようにして、落とし込んだ感じですね。

暮らしとモノ班 for promotion
【10%オフクーポン配布中】Amazonのファッションセールで今すぐ大活躍する夏のワンピやトップスを手に入れよう!
次のページ