歌手の藤圭子さん(享年62)が、2013年8月22日に亡くなってから10年がたつ。「歌手・藤圭子」の育ての親と親しかったというベテラン芸能レポーターの石川敏男さんが、いまでも忘れられない「母」としての藤圭子さんの思い出があるという。
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「藤圭子さんとは、いっぱい思い出がありますよ。1969年「新宿の女」でデビューしたときも覚えているし、育ての親の澤ノ井龍二さん(作詞家の石坂まさを)に『ここで俺と死のう』って脅かされたこともあったな(笑)」
と、ザ・昭和な芸能界を話すのは、ベテラン芸能レポーターの石川敏男さんだ。そんな石川さんが藤さんの没後10年となっても記憶に刻まれているのは「母」である藤さんの姿だという。
「藤さんは、2度目の結婚で出産した光さん(歌手・宇多田ヒカル)が日本でメジャーデビューする直前に、日本クラウンから新曲を出しました。今となっては、それが藤さんにとって最後の曲。当時、僕がパーソナリティをしていた深夜の生放送に、藤さんに出演していただきました。旦那さんもスタジオに来ていましたよ。藤さんは自分の新曲はそっちのけで、僕に娘・宇多田ヒカルと夫・宇多田照實氏と藤さんの3人ユニットの楽曲を出してきました」
宇多田ヒカルは日本でのメジャーデビュー前に、「cubic U」という名前で親子3人ユニットで、インディーズのレコードレーベルからヨーロッパやアメリカで作品を発売している。深夜のラジオ生放送で石川さんに猛烈にプロモーションをしてきたという。