実力的にはベスト8の中で、この4校が「トップ4」になるだろう。だが、奇しくも準々決勝で仙台育英と花巻東、沖縄尚学と慶応が対戦し、潰し合うことになる。その隙に、他の4校が頂点に立つ可能性も十分にある。土浦日大(茨城)は3回戦で6点差をひっくり返した勢いがあり、八戸学院光星(青森)は洗平比呂(2年)、岡本琉奨(2年)のダブルエース左腕に打線も2試合で13得点と好調。神村学園(鹿児島)は3試合で31得点とさらにその上を行く強力打線を持ち、おかやま山陽(岡山)は目標に掲げた「甲子園3勝」を果たして勢いに乗る。タイブレークになれば、実力以外の部分も大きく影響して予想がつかない。
今後、雨天順延がなければ、準々決勝は19日、準決勝は21日、そして決勝は23日に行われる。慶応に加えて花巻東、土浦日大が“脱・丸刈り”のチームであるということも話題で高校野球界の“進化”を感じる大会になっているが、果たしてベスト8以降はどうなるか。深紅の優勝旗が再び白河の関を越えるのか、それとも……。残り3日間でも“熱戦”が繰り広げられることは間違いない。