すでに出会っている人を恋人候補に
もうひとつおすすめなのが、すでに出会っている人(身近にいる人)の見方を変えること。そのためには、時間の使い方を変えるのがいちばん簡単です。「会社ではダサい格好をしている同僚が、休日に会ったら意外とオシャレで魅力的に見えた」のように、いつもと違う時間帯に会うことで恋人候補に格上げされたり、逆に「この人は素敵だと思っていたけど、そうでもなかった」とわかったりします。
出会った恋人候補とさらに関係性を深めるには、同じ空間に身を置いて同じ時間を過ごすこと。つまり、ふたりの脳が同じ記憶(思い出)を共有することがもっとも重要です。記憶系脳番地を刺激すると、すぐ隣にある感情系脳番地が連動して活発になり、恋愛感情にアクセスしやすくなる……というしくみです。リアルに会って体を一緒に動かすほうが親近感は増しますが、オンラインでも可能です。ビデオチャットやSNSでのやりとりに合意できるかどうかは、恋愛対象になるか否かの判断材料にもなります。
理想の恋人像を固めすぎない
理想の恋人像を固めすぎないことも大切です。自分の望む人が最高のパートナーとは限りません。どうしても譲れない部分以外は、願望に幅を持たせておくことをおすすめします。
「私にはこれしかない!」と思ってしまうと、脳がほかの選択肢を探すのをやめてしまいます。選択肢が少ないと人は不安になり、緊張してますます脳が働かなくなります。つまり、脳がフリーズした状態になってしまうのです。「AがいいけどBも悪くない」くらい願望に幅を持たせておいたほうが、引き寄せがスムーズにいきます。
脳の感情系脳番地は快・不快、好き・嫌いという情緒をつかさどる部位。感情系脳番地が硬直していると恋愛はできません。感情が柔軟であれば、相手の気持ちと自分の気持ちの両方が理解できます。それは恋愛関係を長く続けていくうえでも大切なことですね。
感情はもともと実体のない、つかみどころのないものです。言葉にならない感情に「喜び」「怒り」あるいは「〇〇ロス」「エモい」などのように名前をつける、つまり言語化すると、自分の気持ちがはっきりわかるようになります。
(構成 生活・文化編集部 端 香里)