押しの強さと少女っぽいけなげさが入り混じっていて、前者はアネゴ肌っぽい頼もしさに、後者は人懐っこいかわいげにつながるものだ。こういうところが木村に人生をともにする決断をさせ、ジャニーズ事務所を仕切っていたメリー喜多川にも一目置かせたのだと考えられる。

 そして、そんなキャラクターは子育てにも反映されている。彼女は娘たちに早くから英語や音楽を習わせた。たたき上げの芸能人にありがちな英才教育だが、彼女らしいエピソードがある。

 次女が4歳くらいのとき、都内の公園で友達と虫捕りに興じていて、そこに工藤も参加。大きなサングラスやブーツという芸能人丸出しのファッションでやぶのなかに分け入り、次女が指さした方向を見ながら、

「ホェア(Where)?  ホェア(Where)??」

 と、大声で、かつ、日本人っぽい発音の英語で尋ねていたという。また、日本の店なのに、店員に英語で話しかけ、娘たちから「やめて」と言われたというお笑いのネタみたいな目撃談も報じられている。

 押しの強さが勝ちすぎて、けなげというよりはマヌケな気もしなくはないが、彼女はいたって大マジメ。そうやってふだんから英語で話す習慣を身につけさせようとしていたのだろう。

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セレブになりきれない庶民っぽさ