卒業後の進路に関しては思案中のようだが、プロを希望すれば複数球団が1位で指名するとも言われている。一説には大学へ進学という話もあるが、いずれにせよ今後のプレー環境は人工芝球場がほとんどになる。ウェイトオーバーの影響は守備、走塁のみでなく得意の打撃にも及びかねない。

「映像を見る限り球威に押される場面もある。パワーだけでなく体のキレも必要になるからシェイプアップが必須。早い段階から食事改善を含め、体を作り直す必要がある。逆方向へも打てる高い技術をより生かすことを考えるべき」(在京キー局スポーツ担当者)

 高校時代は飛び抜けた打者でも、プロ入り後は壁にぶつかるケースも多く見かける。早稲田実業時代に天才と呼ばれた清宮幸太郎(日本ハム)もプロ入り5年目の昨年にようやくブレイクの兆しを見せ、これから本格的に戦力になろうとしている段階だ。その清宮の飛躍のキッカケになったのも“減量”だった。

「太っていて良いことはない。清宮も新庄剛志監督にダイエット指令を受けて取り組んだことが実を結んだ。下半身への負担、技術的なことの両方で好影響があるはず。動けることで試合出場機会も増える」(在京球団編成担当者)

 シニアリーグ時代は投手や三塁手もこなしたと言うが現在は一塁手専任。これでは飛び抜けた打撃力がない限り試合出場機会が限定されてしまう。他の内野のポジションや外野などを守れるフットワークは必要不可欠だ。

「松井秀喜が自腹で(負担の少ない)土のグラウンドを借りて走り込みをしていたのは有名。膝がかなり悪い中でも、指名打者だけでなく外野手として試合出場機会を得ることができたのは徹底した体重管理があったから。佐々木も早い時期から取り組むべき」(在米スポーツライター)

 打球を遠くに飛ばせる才能は誰もが持っているものではない。左右に打ち分ける柔軟性もある。先輩・大谷のようにスケールの大きな選手になり得るだけに、今から体型の管理も大事になってくるという。

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大舞台での強さを見せられるか?