プロ野球で活躍した清原和博氏の次男・清原勝児らベンチにも好打者が控える。
福井大会では初戦でエースの友広陸をけがで欠いたが、最速145キロの川上将大ら4人の投手の継投で決勝までの3試合をしのぎ切り、見事なカバーを見せた。けがの功名というべきか、図らずも投手陣の経験値が増え、層が厚くなった。
友広は決勝の福井商戦で復活登板し、5回3分の1を1失点に抑えた。本調子ではなくともエースの意地を見せ、甲子園ではさらに調子を取り戻してくるはずだ。
打線でカギを握るのは、上位打線だ。チーム打率は3割2分と抜けた数字ではないが、小南亮太、中浦進優、平田海智の1~3番はいずれも4割超。そして、本来は4番を打つ友広が打撃でも復調すれば打線に厚みが増す。粘ってつなぐ打撃で接戦に持ち込みたい。
長打力を武器に勝負強い打線を誇る慶応か、エース頼みではない、カバー力に長けた北陸か。異なるチームカラー同士の戦いは序盤から目が離せない。
(AERA編集部・秦正理)
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