劇団ひとり

 7月、4年ぶりに放送された「FNS27時間テレビ」(フジテレビ系)の深夜枠に登場した「火薬田ドン」。同枠で長らくビートたけしが演じている人気キャラだが、今回は登場するや否やまさかの引退宣言をし、弟子として劇団ひとり(46)扮する「火薬田小ドン」が登場。爆発ネタや水車攻めなど、息の合ったコンビ芸で深夜枠を盛り上げた。

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 たけしが火薬田ドンを実際に引退し、劇団ひとりに継承するのかどうかは来年の「27時間テレビ」までわからない。しかし、たけしも御年76歳。さすがに体当たりのコント芸を披露するには、体力的にも限界だろう。最近ではレギュラー番組も減っており、2月には東京を離れて田舎暮らしをしているとも伝えられた。たけしが“セミリタイア”状態になりつつある今、「劇団ひとりへの継承は単なるネタではない」との声も上がっている。お笑い業界に詳しい放送作家はこう明かす。

「たけしさんは『東京から45分程度の田舎に引っ越し、犬とたわむれる生活を送っている』と、盟友の高田文夫先生がラジオで明かしていました。今ではレギュラー番組も3本に減り、収録のときに上京しているようです。すでに終活を始めていて、『あとは映画を何本撮れるか』しか頭にないそうなので、このままテレビ界からはフェードアウトしていく可能性が高い。長らく不動のBIG3がテレビ界を席巻していましたが、タモリさんも『笑っていいとも!』終了以降は時間をかけて徐々にレギュラーを減らしており、さんまさんはお元気ではありますが、すでに68歳。ここ5年でバラエティー界の地殻変動は間違いなく起こると言われるなか、たけしさんの後継者争いがどう着地するかが業界内で注目を集めています」

 今年で芸歴30年を迎えた劇団ひとり。高校1年生のときに「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の「お笑い甲子園」に出場したことから、かつてビートたけしが所属した太田プロに所属。その後、「スープレックス」というコンビを組み、2000年まで漫才コンビとして活動をしていた。

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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「浅草キッド」の映画化に執念