誰かの陰口を言う人は、さっきまで普通に会話していた人の悪口を、その人がいなくなったとたんに言い始めるものだ。心理カウンセラーで「自分中心心理学」を提唱する心理相談研究所オールイズワン代表の石原加受子さんは、「悪口の会話に『ノーコメント』と反応しなければ、巻き込まれない」と話す。石原さんが監修した『心理学でわかる 女子の人間関係・感情辞典』(朝日新聞出版)から、人の悪口ばかりを言う女性の心理と上手な対処法を紹介する。
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何人かが集まると誰かの悪口大会になるというのはよくあることですが、正義感が強く真面目な人には耐え難いものです。「どんな理由があろうと絶対に悪口を言ってはならない」というルールを自分にも他人にも課しているからです。
不思議なもので、「絶対ダメ」と自分に禁じていることがあると、逆にそうする人を自ら引き寄せてしまいます。自分自身のイヤな部分を鏡のように映し出す似た者同士。そういう人を批判することはイコール自分を責めることになりますから、苦しくなって当然です。
悪口を言って盛り上がるのは、ただの“うさ晴らし”である場合がほとんどです。ほかにストレス解消の手段を知らないだけで、深い意味などありはしません。ですから、悪口禁止令を少しゆるめてみてください。
「たまにはいいか」「少しぐらい大目に見てやるか」という余裕が生まれ、あまり気にならなくなるはずです。そして、ここまでは許せるという範囲を超えたときには「用事を思い出した」「トイレに行きたい」など適当な口実を作って、さっさとその場を離れましょう。
物理的に距離を置くのが難しいときは、相手のペースに乗らないこと。たとえ同意を求められても「ノーコメント」「興味ないわぁ」など一言でシャットダウンするのです。日頃からこうした態度を貫いていれば、悪口大会に誘われたり巻き込まれたりすることが少なくなっていきます。
自分が陰で悪口を言われている時の対処法
あなたが陰口の対象にされた場合は、自分のケアが最優先! まずは怒り、悲しみ、傷つけられたという自分の気持ちを認め、気分を落ち着かせましょう。