投資実績に応じて投資家に還元されるのが分配金です。運用会社では例えば年に1度など決められた時期に決算を行い、資産の状況を確認します。
その結果によって、分配金を出すか出さないか、またいくら出すかなどを決定するわけです。支払われるタイミングは販売会社や商品によって異なります。
普通分配金は、運用会社が実績をもとに決定し、1万口あたりの分配金×保有口数が得られる。特別分配金は、運用実績によってはゼロということもあります。元本から取り崩して支払われる特別分配金の場合は注意が必用です。
■手数料は? 購入時、保有時、解約(売却)時と3回かかる
資産運用を専門家に委託する投資信託は、購入時、保有時、解約(売却)時それぞれに手数料がかかることも念頭に置きましょう。
購入時手数料は、投資信託の購入時、証券会社や銀行などに支払うものです(購入時手数料が無料のものもある)。運用管理費/信託報酬は、投資信託の保有にかかる手数料です。
販売会社や商品によって異なり、資産に対して年率で示されます。日割り計算して毎日、預けた資産から差し引かれていきます。
*信託報酬1.1%の場合、100万円分の投資信託の保有で30円/日
信託財産留保額は、解約(売却)して換金する際にかかるお金です。解約代金の何%を支払うかは販売会社や商品によって異なります。いわゆる解約手数料ですね。
解約手数料がかかるのは、1人が解約(売却)することで、その投資信託の全体の資産が目減りして運用効率が悪くなる損害を補うためです。
■販売会社が倒産したらどうなるの?
販売会社や受託会社など、投資信託に関わる会社がもし倒産してしまったらどうなるのでしょうか。こうした場合でも投資家の財産が守られるような仕組みがつくられています。
まず、投資信託の証書は販売会社が、資金は受託会社が預かっています。また受託会社では、投資家から預かったお金と会社の資産は分別管理されており、もし受託会社が倒産しても、投資家の財産が差し押さえを受けるようなことはありません。