(写真/Gettyimages)
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今年も、『本当に子どもの力を伸ばす学校 中高一貫校・高校 大学合格力ランキング』(ダイヤモンド・セレクト2023年8月号)が発売された。今号では「合格力」の内容も一新、さまざまな切り口から現在の進学校の状況に焦点を当てている。その記事の一部を順次ご紹介していきたい。(ダイヤモンド社教育情報)

合格率上位に並ぶ私立中高一貫難関校


『本当に子どもの力を伸ばす学校 中高一貫校・高校 大学合格力ランキング』(ダイヤモンド・セレクト2023年8月号)の特集「最強進学校と先端教育校」の中から、今回は「東大合格率ランキング」を取り上げてみたい。

 
 中学受験に取り組むご家庭は、お子さんが自立して生きていけるスキルを身に付けられるよう、その先にある大学進学も視野に入れて志望校を考えていることだろう。毎春公表される各校の大学合格実績は、中高一貫校の受験人気を大きく左右する。中でも風物詩になっている「東大合格者数ランキング」は、日本でも最難関の進学校による競い合いを伝える大きな指標となっている。

 とはいえ、卒業生数から見た各校の規模には大きな開きある。400人弱の開成と200人台前半の聖光学院や駒場東邦、桜蔭や灘、200人に満たない筑駒や栄光学園とを合格者数だけで比較しても、正確にその学校の実態を反映しているとは言いづらい。

 そこで、卒業生概数と比べて、どのくらいの割合が東大に合格しているのかという「東大合格率」を2023年度について算出し、ランキングした。ここでは上位10校に限り掲載してあるが、誌面では上位50校を挙げてある。合格者は毎年変動するため、もちろんこの指標も便宜的なものではあるのだが、そこから各校の勢いを感じることはできるだろう。

 1位は、唯一の国立男子中高一貫校である「筑波大学附属駒場(筑駒)」(東京・目黒区)。合格率54.4%とずば抜けている。卒業生の半数強が最寄り駅を同じくする東大駒場キャンパスに合格、まるで半付属校のようである。

 2位は、西日本を代表する私立男子中高一貫校「灘」(神戸市東灘区)。難関国立大医学部志向も強い学校ながら、4割が東大に合格しているのは驚異的である。

 そして3位は、合格者数では他校を寄せ付けない「開成」(東京・荒川区)である。こちらも私立男子中高一貫校であり、筑駒・灘・開成の3校が日本を代表する難関進学校の「男子3強」であることに間違いはない。

 4位「聖光学院」(横浜市中区)と8位「栄光学園」(神奈川・鎌倉市)は浅野と共に神奈川男子御三家と呼ばれるが、中でも聖光学院の勢いは、難関男子校の中でも頭一つ抜けている。20年代前半は、ここまでのペースで進めば400人超えと、00年代前半の2倍規模になりそうだ。

 5位「駒場東邦」(東京・世田谷区)は、筑駒から歩いてもすぐの立地で、23年度には理IIIに5人合格したことが話題となった。7位「麻布」(東京・港区)との間で、受験生が増減するトレードオフの傾向が見られる。

 特筆すべきは、唯一の女子中高一貫校である6位「桜蔭」(東京・文京区)だろう。名実ともに日本一の女子進学校として屹立した存在になっている。医学部志向の強さは、22年度の理III合格者数が12人と、男子3強を凌駕してトップに立ったことからもうかがえる。23年度も灘に次ぐ12人が合格している。

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図:東大合格率ランキングベスト10(2023年度)