李氏は大相撲を対象とした研究の意義をこう話す。
「薬指と人差し指の長さの比率が持久力を要するスポーツに与える影響が大きいということはわかっていましたが、相撲のように、主にパワーが試される競技についても影響を与えていることがわかりました。このことは、指の長さの比率がどういった身体能力と密接に関係するかという研究において重要な発見になったと思います」
そしてこう続ける。
「この研究では、母胎内の環境が、その人のその後の人生にどのような影響を与えているのかを知ることもできます。生まれた後の環境が与える影響は広く知られていますが、生まれる前の段階での要因が、生まれてからも影響力を持っているというのは興味深いと感じました」
大関昇進をかけた3関脇。豊昇龍と若元春は今場所で12勝、大栄翔は11勝で昇進目安に達する。名古屋場所もあとわずか。今場所は指から目が離せない?
(AERAdot.編集部・唐澤俊介)
【出典】
Rie Tamiya, Sun Youn Lee, Fumio Ohtake,
Second to fourth digit ratio and the sporting success of sumo wrestlers,
Evolution and Human Behavior,
Volume 33, Issue 2,
2012,
https://doi.org/10.1016/j.evolhumbehav.2011.07.003