沖縄グルメといえば、沖縄そばにゴーヤチャンプルー、ラフテーにステーキにタコライス……と思うだろうか。実はいま、沖縄で熱いのはパンとコーヒーだ。
天然酵母や県産素材を使った本格的なパンがいただけるベーカリーがあちこちにオープンし、全国からパン好きが訪れる。また沖縄はコーヒー栽培に適した地域「コーヒーベルト」の最北端に位置し、やんばるエリアを中心に小規模農園が点在。県産コーヒーを味わう機会が増えたほか、仕入れる豆へのこだわりと確かな焙煎(ばいせん)の腕を持った店主に出会えるコーヒー専門店も存在感を増している。
沖縄旅行を計画しているなら、パンとコーヒーは要チェック。7月7日に発売されたばかりのガイドブック『Okinawa guide24(2024-2025)』から、著者の横井直子さんが厳選した「いま訪れるべきベーカリーとコーヒー専門店」を紹介したい。
沖縄の天然酵母パンのカリスマ的存在 宗像堂
沖縄のパンブームを牽引するベーカリーとして全国的に知られる名店がここだ。どっしりとして、かむほどに素材本来の甘さが感じられる素朴なパンが、多くの人を魅了している。ゆっくり発酵させた生地は石窯で焼かれ、外はパリッと中はしっとりとした食感が楽しめる。パンと共に、スープやオリジナルドリンクも味わってほしい。40~50種が並び、最もパンが出そろう午前11時前後を狙って来店しよう。
薪窯で焼く天然酵母パンが名物 commons
宗像堂出身の金城さんがオープンさせたベーカリー。県産小麦の風味を味わってほしいと薪窯で焼いたパンは、どれもシンプルながら奥行きのある味わいと力強さを感じる。おすすめは、もっちりとした食感のアーサのフォカッチャ(378円)と県産小麦「島麦かなさん」全粒粉を使用したカントリーブレッド(ホール1620円、1/4 486円)。好みのパンをゲットしたあとは是非、テラス席で、スモークサーモンとクリームチーズのベーグルサンドにスープが付いたランチセット(1320円)を堪能してほしい。