東一郎氏は、裁判を控える山上被告や弁護士について、

「徹也のためにならないような情報が外に出ていることに懸念があります。弁護士に聞くと徹也から『同意を得た』からメディアに話したと言います。それは旧統一教会が、高額献金との指摘に対し『信者の同意があった』と主張しているのと同じで、弁護士には警告の電話をしています」

 などと述べた。そして、さらに踏み込んで、

「徹也が拘置所で『刑事訴訟法の本を読んでいる』とも弁護士が言っています。これも、ど素人が読んでなまじっかの知識を得ても意味がない。国選弁護士なので簡単に解任はできませんが、徹也のためにならない情報が出続けるなら考えなければなりません」

 との思いを口にした。

 山上被告と弁護士の意思疎通が十分ではないとの印象があるようだ。

 最後に東一郎氏は、

「裁判所、検察、弁護士の法曹3者によって公平に裁かれることを願っています。徹也のため、出所してきた時の準備にとりかかりたいと思っています」

 と話した。

(AERA dot.編集部 今西憲之)

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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