退院後、初イベント開催決定!『天龍源一郎 サイン&撮影会』2023年7月17日(月・祝)/▼一部:14:00~14:45の回先着20名様▼二部:15:00~15:45の回先着20名様※本イベントは2部制/※チケット購入時に選択/会場:東京・北沢タウンホール・12階スカイサロン内/チケット料金:4,000円
(サイン会&撮影会参加権付き)チケットはこちらから⇒https://www.tenryuproject.jp/product/647
退院後、初イベント開催決定!『天龍源一郎 サイン&撮影会』2023年7月17日(月・祝)/▼一部:14:00~14:45の回先着20名様▼二部:15:00~15:45の回先着20名様※本イベントは2部制/※チケット購入時に選択/会場:東京・北沢タウンホール・12階スカイサロン内/チケット料金:4,000円 (サイン会&撮影会参加権付き)チケットはこちらから⇒https://www.tenryuproject.jp/product/647

 後から知ったけど、そういう奴が結構いるんだよ。相撲部屋は誰も知らない奴が寝ていたりするのはしょっちゅうなんけど、若い衆は「誰か、関取の知り合いだろう」って思って、何も言えないんだ。そんな体験があって「みっともないことになるから、人を頼って、ご馳走になることはやめよう」と、幕下になってから頑なに誓ったことを覚えているよ。自分の払える範囲で飯を食うことにしていたから、俺の付け人はあんまりいい思いをしてなかったね……。

 相撲時代の付け人にはいい思いをさせてやれなかった分、プロレスに転向してすぐ、ギャラが入ったら彼らを呼んで、大盤振る舞いだ! あの当時は、2シリーズ分のギャラ、約60万円が支払われたんだけど、会計のときに「これで払っておけ」と全額渡したら、付け人も「こんなに!」と驚ていたね。俺もプロレスは儲かるってことを示したくて「おう、こんなもんだよ」って、カッコつけて支払わせたんだけど、それ、2カ月分の俺の生活費だったんだよね……いやあ、あのときは大変だったよ(笑)。

 プロレスに転向してからは、物事の加減がわかるようになって、適当に柔らかく付き合うことも覚えた。だって、あの気難しいジャイアント馬場さんだって、夜の付き合いもこなしていたんだからね。そりゃあ、俺もできるようにもなるよ。

 ただ、馬場さんは見世物みたいにひっぱり回されて「馬場!」とか「馬場ちゃん」なんて呼ばれるのは、アメリカでトップを取ったプライドがよしとさせなかったんだよね。そんな馬場さんの代りを務めていたのがグレート小鹿だ。

 プロモーターとかチケットを大量に買ってくれた人とのお付き合いだね。よく俺にも小鹿さんから「源ちゃん、今日ちょっと付き合ってよ」と言われて、そんな席に行ったもんだ。ジャンボ鶴田は自分の分は自分で払う代わりに、人にご馳走になることはなくて、じゃあそういう席に出られるのは天龍ってことになるんだ。ほかにも大元司さん、ロッキー羽田とか、面子は相撲上がりのレスラーが多かったよ。

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小鹿さんに付いて行って一番思ったことは?