そして、相手を慰めるというよりは、謝るべき理由がないのに謝られてびっくりした!というような驚きとして伝えることで、相手の気持ちもより軽くなります。
そういえば、私が結婚しても仕事を続けたいと言ったとき、夫は「えっ、どうして(そんなこと聞くの)? 結婚したら幅が広がって、もっといい仕事ができると思うよ」と言ってくれました。今の時代ではこんな会話は想像できないかもしれませんが、私は、この「どうして?」に支えられて、現在があるのだなと実感しています。
おわびされる理由がありませんよ、という気持ちを伝えるひとことです。
■誰だって相手に多少の迷惑をかけながら生きている
次に紹介するのは、相手のミスやうっかりで迷惑をかけられて謝罪されたり、急な業務が舞い込んだ同僚の仕事を手伝ってあげておわびとお礼を言われたときなどに、相手の気持ちを早急に軽くできることば、「お互いさまですから」。
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Aさん:つい、愚痴ばかり聞いていただいてしまって、すみませんでした。
Bさん:お気になさらないでください。
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Bさん:お気になさらないでください。お互いさまですから。
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「よそゆき」の言葉のように感じるかもしれませんが、家族や友人にも「お互いさまですから」を使ってみてください。私と夫も、よく言い合っていました。心配性な私は、このひとことを言ってもらうと、スーッと安心感で満たされるのです。
ただ、ひとつ注意点があります。時と場合、関係性にもよりますが、基本的には、目上の人には使わないほうがいいでしょう。立場が対等だという印象を受けるので、生意気に感じられてしまうかもしれません。
■「失敗を糧にして!」というエールの意味も
次は、後輩や部下、一緒に仕事をしているチームの仲間がミスをしたときに使いたいひとこと「気づけてよかった」です。
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Aさん:発注書の数字、1ケタ間違えていました。すみません!
Bさん:記入時に、確認しなければいけませんね。
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Bさん:気づけてよかった。記入時に、確認しなければいけませんね。
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