黄ばんだ歯を白くしたい場合ですが、歯の表面のステインに対しては、クリーニングが有効です。「エアフロー」という機器で、微細な粒子のパウダーをジェット水流で歯に吹き付けると、汚れがきれいに取れます。このほか、先の鋭い「スケーラー」という道具や超音波を利用して汚れを取り除く「超音波スケーラー」、圧縮した空気を使って振動を起こす「エアスケーラー」を使うこともあります。

 なお、むし歯や歯周病の治療後におこなう定期検診では、このクリーニングを必ずおこないます。予防歯科でもクリーニングを受けることができます。クリーニングの主な目的は、歯を白くすることではなく、セルフケアでは取り切れないプラークや歯石を除去することです。つまり、クリーニングを定期的に受けることでむし歯や歯周病を予防できるという大きなメリットがあります。この治療は保険適用の場合、3割負担で2500~4千円と安価なのも魅力です。

 歯の奥に入り込んだステインにはスケーラーが届きませんから、ここでホワイトニングの出番となります。過酸化水素などが含まれるホワイトニング剤を歯にしみこませ、光(紫外線)を当てて歯の色素を分解し(脱色)、白くする方法で、歯科でおこなうオフィスホワイトニングと自宅でおこなうホームホワイトニングがあります。

 ホームホワイトニングはオーダーメイドのマウスピースにジェルを塗布し、2~4時間、歯に装着し、少しずつ脱色していきます。ただし、白くなるまでに2週間くらいかかるので、「すぐに歯を白くしたい」という人はオフィスホワイトニングがいいでしょう。ホワイトニング剤の濃度がホームホワイトニング用に比べて濃いこともあり、1回20分程度の治療でかなり白くなります。ただし、さらに白くしたいという場合は、複数回の治療が必要になります。

 一方、短期間の間に治療を繰り返すと歯がしみる「知覚過敏」が起こりやすくなります。1回の治療でも知覚過敏がつらかったという人もいます。

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年をとるほど歯が白くなるまでに時間