■海外ETFの投信

 3位の「SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド」は、9000銘柄以上の株を自前で買っているわけではない。

 米国市場に上場する全世界株式のETF「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(ティッカーコード=VT)を買い付けている。これが「eMAXIS Slim全世界株式」との違いだ。

 米国の巨大ETF、VTの運用に簡単に乗りたい人にはぴったりだ。特にVTに興味がなければ1位の「オール・カントリー」でOK。

 なお、4位と5位の投信も海外ETF運用だが、こちらは「全世界株式とそっくりの値動きになるような3本のETF」を買い付けている。

 本記事では、現行のつみたてNISAで一番人気の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」でなく全世界株式を推している。eMAXIS Slim以外では「楽天・全米株式インデックス・ファンド」が大人気だ。

 いずれも米国株100%のインデックス型投信だが、米国株の長期的な成長を期待するなら、もちろんS&P500や全米株式を選んでも問題ないことは申し添えておく。

編集/綾小路麗香、伊藤 忍

『AERA Money 2023春夏号』から抜粋

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。「AERA」とアエラ増刊「AERA Money」の編集担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などの経済関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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