大石静(おおいししずか)/ 1951年、東京都生まれ。86年、ドラマ「水曜日の恋人たち」でデビュー。97年、NHK連続テレビ小説「ふたりっ子」で向田邦子賞と橋田賞を受賞。その後、大河ドラマ「功名が辻」(2006年)や「セカンドバージン」(10年)、「家売るオンナ」(16年)、「大恋愛~僕を忘れる君と」(18年)、「星降る夜に」(23年)など、人気ドラマの脚本を手がける。24年の大河ドラマ「光る君へ」で脚本を担当。6月22日から、宮藤官九郎氏と共同で脚本を務めた「離婚しようよ」がNetflixで配信される。(撮影:岡田晃奈)
大石静(おおいししずか)/ 1951年、東京都生まれ。86年、ドラマ「水曜日の恋人たち」でデビュー。97年、NHK連続テレビ小説「ふたりっ子」で向田邦子賞と橋田賞を受賞。その後、大河ドラマ「功名が辻」(2006年)や「セカンドバージン」(10年)、「家売るオンナ」(16年)、「大恋愛~僕を忘れる君と」(18年)、「星降る夜に」(23年)など、人気ドラマの脚本を手がける。24年の大河ドラマ「光る君へ」で脚本を担当。6月22日から、宮藤官九郎氏と共同で脚本を務めた「離婚しようよ」がNetflixで配信される。(撮影:岡田晃奈)

林:大河は、戦国の時代が続いたから、今度の平安、めちゃくちゃ楽しみ。男性の平安はあったけど、女性の平安は初めてだし。

大石:そうなんです。どうかうまくいきますように……。

林:大河を終えたら、少し体を休めようって思ってます?

大石:ちょっとはね。

林:でも、大石さんのことだから、きっと仕事のオファーがいっぱい来るんでしょう?

大石:それはどうかわからないけど、私、自分ですごく営業するタイプなの。いまスケジュールが空いてなくても、これと思うプロデューサーに局でひょっこり会ったりすると、「ぜひお願いします」って必ず言うの。

林:大石さんみたいな大物がそんなこと言うの?

大石:捨て身で営業するのが私の生き方。この人はいけそうだなとか才能ありそうだなと思う若い人には早めに言っておくの。何年かしたらそこから仕事が来るっていうことありますよ。

林:私たち、受注産業だもんね。大石センセイ、私の原作も何かお願いしますよ……、とか言って営業かけちゃって(笑)。

大石:基本、私はオリジナルしかやらないんですけど、大河で疲れたあとは原作もののほうがいいかも。そのときは渾身の力を込めてやらせていただきます。

林:うれしい。よろしくお願いします!

(構成/本誌・唐澤俊介、編集協力・一木俊雄)

※記事の前編はこちら>>「宮藤官九郎は『すごくコワかった』 大石静が“嘆願”した意外な内容」

週刊朝日  2023年6月2日号より抜粋