林:大河は、戦国の時代が続いたから、今度の平安、めちゃくちゃ楽しみ。男性の平安はあったけど、女性の平安は初めてだし。
大石:そうなんです。どうかうまくいきますように……。
林:大河を終えたら、少し体を休めようって思ってます?
大石:ちょっとはね。
林:でも、大石さんのことだから、きっと仕事のオファーがいっぱい来るんでしょう?
大石:それはどうかわからないけど、私、自分ですごく営業するタイプなの。いまスケジュールが空いてなくても、これと思うプロデューサーに局でひょっこり会ったりすると、「ぜひお願いします」って必ず言うの。
林:大石さんみたいな大物がそんなこと言うの?
大石:捨て身で営業するのが私の生き方。この人はいけそうだなとか才能ありそうだなと思う若い人には早めに言っておくの。何年かしたらそこから仕事が来るっていうことありますよ。
林:私たち、受注産業だもんね。大石センセイ、私の原作も何かお願いしますよ……、とか言って営業かけちゃって(笑)。
大石:基本、私はオリジナルしかやらないんですけど、大河で疲れたあとは原作もののほうがいいかも。そのときは渾身の力を込めてやらせていただきます。
林:うれしい。よろしくお願いします!
(構成/本誌・唐澤俊介、編集協力・一木俊雄)
※記事の前編はこちら>>「宮藤官九郎は『すごくコワかった』 大石静が“嘆願”した意外な内容」
※週刊朝日 2023年6月2日号より抜粋