昨年の流行語大賞にもノミネートされた『マイルドヤンキー』。EXILEが好き、地元(家から半径5km)から出たくない、「絆」「家族」「仲間」という言葉が好き、車(特にミニバン)が好き、ショッピングモールが好き、といった特徴を持つ層を指した言葉で、新たな消費ターゲットとしても注目を浴びています。
そんなマイルドヤンキーの提唱者が、本書『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』の著者の原田曜平さん。本書巻末の特別付録では、「東京北区の残存ヤンキーに聞く」と題し、19歳~27歳までのヤンキー11人と座談会を設定しています。以下、座談会の一部を抜粋します。
原田:今、一番欲しいものって何?
ダイチ:お金ですね。
原田:現実的に、いくらあればハッピーになれるの?
ダイチ:100万円かな。自分で払っている大学の学費を全部払って、四輪の免許費用に充てます。
(中略)
原田:みんなは30歳のときに、いくらもらっていたい?
ナオト:普通のサラリーマンくらいあればいいです。
原田:普通のサラリーマンくらいって?
ナオト:年収500万円とか。
鉄パイプや木刀を手に傍若無人に振るまう、かつてのヤンキーの姿はそこにはありません。それどころか、いわゆるヤンチャなビッグマウスも見受けられず、現実的で堅実な生き方が伝わってくるようなやり取りです。また、集まった面々は、一昔の不良がするようなリーゼントやパンチパーマといった"いかにもバリバリのヤンキー"風は皆無で、どこにでもいそうなファッションの若者風だったと描かれています。
その場にいた原田さんはヤンキーのマイルド化の理由について「日本が成長社会から成熟社会になって、『親からもらった生活レベルを落とさない』というところに力点が置かれているのかもしれない」(同書より)と実感を述べています。
しかし、そんな小粒になった若者たちの思考に異議を唱えるのは、お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さん。1月29日に「NEW VELLFIRE Presents VELLFIRE LEGENDプロジェクト」発表会に登場した淳さんは、「挑戦する心や自由を思い出せ!」という、いわば"ヤンチャ"な生き方を提唱しました。
同イベントは、トヨタから発売の高級ミニバン新型ヴェルファイアのPR。同車は「自由・個性・冒険」がコンセプトで、今後、YouTubeで淳さんプロデュースの"ヤンチャ"な企画目白押しの新番組「VELLFIRE LEGEND(ヴェルファイア レジェンド)」が配信されることも決定しています。
なお、番組の"ヤンチャ"企画第1弾では、同車のスピードに注目し、「足の速い人」を募集してヴェルファイアに挑むのだとか。淳さんはさっそくTwitter(@atsushilonboo)で、「我こそはNEWヴェルファイアより速く走ることができる!という『ヤンチャ』な皆さん! 是非エントリーを!」と、つぶやいています。普段の生活では忘れがちなヤンチャなスピリッツ、心をくすぐられた方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【関連リンク】
【VELLFIRE LEGEND】 第一弾 直線走行対決 ♯1企画篇
https://www.youtube.com/watch?v=RcYTQu7j4EA