オードリーは10年の「タレント番組出演本数ランキング」(ニホンモニター)で、コンビで507本の番組に出演し1位を獲得。12年以降は各個人の出演本数で毎年のように上位にランクインしている。
「『タレント番組出演本数ランキング』は本来なら帯番組をやっている人が上位になるのですが、オードリーは帯番組をやっていないのに毎年上位にランクインしている。これは本当に売れている証拠ですし、特に10年代は彼らが最も稼いだといわれています。また、非吉本芸人としては珍しく、コンビの名前を冠した“冠番組”を持てるのもすごいこと。それだけテレビ制作者の中に『オードリーと仕事をしたい』と思っている人が多いという表れでしょうし、視聴率も安定している。加えて、M-1でブレークした翌年に始まった『オードリーのオールナイトニッポン』で培った固定ファンの存在も大きい。やはりオールナイトニッポンを10年以上やっているという時点で芸人としてのランクは上がりますし、実際にラジオ聴取率調査でもオードリーは土曜深夜の1~3時で首位を41回連続もとっています」(民放バラエティー制作スタッフ)
■春日の浮気報道にブチギレ
今やニッポン放送の看板番組にまでなった「オードリーのオールナイトニッポン」は、来年2月に東京ドームでライブを行うことも決定。4万5000人の会場を満席にすべく、YouTubeでの活動もスタートさせた。ラジオ番組のディレクターはこう明かす。
「山里さんとのユニット『たりないふたり』の解散漫才を披露した配信ライブは5万5000枚が売れたといわれているので、おそらく今のオードリーなら、東京ドームの満席は容易だと思います。それほど“リトルトゥース”と呼ばれるリスナーは定着しています。若林さんはラジオで『20代のころは一日も思い出したくない』と発言していましたが、そんな暗黒の20代に戻りたくないからこそ、30歳でブレークしたときに徹底的に戦略を練り、人見知りもキャラに昇華した。それにより、春日さんを上回るテレビスターになれたのだと思います。思い出したくないと言いつつも、ラジオで頻繁に暗黒の時代の話を披露して爆笑を取るのも戦略家たるゆえんでしょう」