睡眠時間はだいたい5時間ですが、もともとショートスリーパーの傾向があって、年齢とともに夜中にトイレに起きる回数も増えまして……(笑い)、あまり熟睡はできません。その代わり、仕事中も頭が疲れてきたり、まぶたが重くなってきたら、椅子に座ったまま15分ほど軽い睡眠をとっています。サラリーマンだったら上司にどやされるところですが、締め切りさえ守れば怒られることはなく自由なので、そこが漫画家のいいところですね。

 こんな生活を続けているうえ、世間的には漫画家は不健康なイメージがあるかもしれませんが、僕はこれまで大きな病気をしたことはないんです。毎年人間ドックで検査を受け

ていますが、悪い数値はありません。少し肥満気味ではありますが、自分なりに炭水化物を取りすぎないように注意したり、食べる量も腹七分目くらいに抑えています。

 運動は月2~3回のゴルフと、毎朝シャワーを浴びながらのストレッチです。ただシャワーを浴びるだけだと時間がもったいないので、一緒にストレッチもするんですが、スクワットや柔軟など毎朝10分くらいやっています。ゴルフに本当は週1回は行きたいんですが、仕事があって難しいですね。

■あと何回ゴルフができるだろう?と考えています

 桜の季節になると「あと何回花見ができるんだろう?」とか「このうまい寿司を何回食べられるのか?」など、高齢になると、そんなことをふと考えたりしませんか? 僕の場合はゴルフと仕事。自分はあと何回ゴルフができるかな? と考えることもあります。日本人男性の平均寿命が81歳くらいで、健康にゴルフができるのは77歳か78歳くらいまでと仮定すると、月に2回行ったとしても年24回。今入会しているゴルフコースに100回出るには4年以上かかります。ほかのゴルフコースにも行きたいので、100回は難しいかなと思ったり。

 漫画家の仕事も定年はありませんので、「何歳まで描き続けるのですか?」と聞かれることもあります。でも、漫画を描くことをやめてしまったら、第一にアシスタントたちが食いっぱぐれてしまうのではないかと心配なんです。みんな50代、60代と、もういい年ですからローンを抱えていたり、養育費がかかったり、それぞれの事情を抱えています。ひとりの漫画家であると同時に、社員を抱えるプロダクションの社長でもありますから、そう簡単に「もうやめた」と言えないものです。

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ペンを握ったまま死ねたら本望