休刊まであと2号となりました。今号の表紙は、これまで連載などで活躍した名物キャラクターたちが「山藤章二のブラック・アングル」に大集結!本誌101年の歴史をひもとく連載「週刊朝日と世相」など、永久保存版の企画のオンパレード。ほかにも、マリコのゲストコレクションに週刊図書館スペシャル、自衛隊内の性暴力を告発した女性のインタビュー、親の延命治療の可否を迫られた記者による渾身のルポ、大学合格者高校ランキング11弾など、バラエティー豊かなラインナップでお届けします。

この記事の写真をすべて見る

ついに休刊まで2号となりました。連載「週刊朝日が報じた人々の暮らし」の2回目は、「高度成長期を生きた私たち」がテーマ。60年安保・闘争に斃れた樺美智子さんの母の手記や、列島を駆け抜けたオイルショック狂騒曲など、当時の誌面から振り返ります。開高健オマージュ企画「ずばり東京2023」の4回目は、ライターの磯部涼さんがチーマーの幻を追いました。東海林さだおさんの長寿連載「あれも食いたい、これも食いたい」スペシャルでは、選りすぐりのイラスト37点を紹介します。

その他の注目コンテンツは
・林真理子×大石静対談

マリコのゲストコレクションのスペシャル版に、脚本家の大石静さんが登場。来年の大河ドラマ光る君へ」を担当する大石さんは、藤原道長の『御堂関白記』をみてゾクッとしたそう。「道長に『書け』って言われているような感じがして」。マリコさんとは十二単の話で盛り上がり、話はあらぬ方向へ……。

・書評委員28人が薦める「次世代に遺したい1冊」

週刊朝日の休刊とともに、長きにわたりご愛顧いただいた「週刊図書館」も休館します。最後にお薦めしたい本を、執筆陣28人に選んでもらいました。長く当欄の連載を担当してきた文芸評論家の斎藤美奈子さんとライターの長江朗さんが、週刊図書館の72年を振り返ります。いずれも今週号と来週号の2回に分けて、お届けします。

・五ノ井里奈さんインタビュー

「記録として残すことによって、誰かが救われるとか、背中を後押しできれば」。こう訴えるのは、自衛隊内の性暴力を告発した五ノ井里奈さんです。東日本大震災に遭い、被災者らを励ます自衛官に憧れた五ノ井さんが夢を叶えたと思ったら、絶望を味わう……。気鋭のライター・加賀直樹さんが、著書『声をあげて』を刊行した五ノ井さんに話を聞きました。

・そのときあなたは決断できる? 延命しますか、しませんか

老人保健施設で暮らす記者の母親(83)が肺炎になり、記者はある決断を迫られます。口での食事が難しくなり、延命のためには腕から栄養を入れるなど、母親が望んでいなかった治療方法をとらなければならなかったのです。さて、記者が選んだ判断とは……。不意に訪れる「その日」に備えるために、医師や専門家とともに考えます。

週刊朝日2023年6月2日号
発売日:2023年5月23日(火曜日)
定価:440円(本体400円+税10%)