つまり、ハゲ(薄毛)であっても堂々としていれば、ある種"武器"として活用することができるというのです。たしかに冒頭に挙げた著名人らは、それぞれが薄毛を隠そうとせず、堂々とハゲとして各界で活躍しています。
それは海外だけでの話では? と思われがちですが、日本でもハゲ支持者が多いことがわかるエピソードが同書で紹介されています。たとえば読売新聞のオンライン版にある「発言小町」という投稿欄では、「ハゲとカツラはどちらが良いのか」と激論がかわされた話。婚活中のある男性が、カツラでハゲ頭を隠してお見合いに挑んだものの、20回全てで結果を残せなかったとか。そこでこの投稿欄に「ハゲとカツラ、どっちがいい?」と当人が質問をしたところいろんな意味で不毛な議論が始まったのです。
議論の結果は、「ハゲ賛成」(とみられる、も含む)が268票で、「カツラ賛成」(同)が10票、なんとなんと、268対10という圧倒的大差で「ハゲ」が支持を得たとのこ(ちなみに、残り36票は「どちらでもいい」とか「見かけを気にしている段階でアウト」といったものだったとか)。
ハゲ派からは「ハゲていても堂々としていることがむしろ魅力につながる」「多くの女性が嫌がるのは、バーコードやかつらとか『必死に隠そうとしているハゲ』」といった意見があったようです。
ハゲはじめたら育毛で踏ん張るのも、かつらや植毛で隠すのも一つの手ですが、割りきってハゲとして生きていくことも、人生を豊かにする選択肢の一つなのかもしれません。