<ライブレポート>ASKAの全国ツアーが東京で開催「回復できると思っていました」
<ライブレポート>ASKAの全国ツアーが東京で開催「回復できると思っていました」
この記事の写真をすべて見る

 ASKAが現在走行中の全国ツアー【ASKA premium ensemble concert -higher ground-】の初となる東京公演を1月9日に東京国際フォーラム ホールAで開催した。
その他ライブ画像

 本ツアーはASKAツアー史上初のバンド×ストリングス大編成によるもので、12月10日の京都公演からスタート。1月6日の大阪公演はASKAの急性咽頭炎及び発熱のため中止/延期(振替公演は3月13日に同会場で開催)となり、今回の東京公演が開催されるか心配されたが、無事に回復し、今回開催されるに至った。また、同日にはASKAのニューアルバム『Breath of Bless』を3月20日にリリースすることも発表された。

 今回の公演では、バンド×ストリングスの編成の効果がいかんなく発揮された。『Breath of Bless』に収録される楽曲も15人のストリングスによる流れるようなサウンドと共に披露され、そのストリングスにASKAバンドのサウンド、そしてASKAの歌が合わさって、衣装が縫われるように楽曲が形を成し響き渡っていった。

 「はらはらさせて、どうもすみません。僕は回復できると思っていたんです、不思議と」と挨拶したASKAは「最高の時間にしたいと思いますので、お付き合いください」と宣言。2019年11月20日にリリースした約10年ぶりとなるシングルCD『歌になりたい/Breath of Bless~すべてのアスリートたちへ』から「歌になりたい」を披露すると、オーディエンスはスマートフォンのライトをメロディに合わせて左右に揺らし、印象的なシーンを演出した。また「higher ground」ではストリングスに荘厳さが加わり、ダイナミックな空間を作り出した。

 また、本公演では「はじまりはいつも雨」も披露された。本ツアー全体にも言えることだが、バンドのみの編成でもオーケストラのみの編成でも表現できない優雅で重層のあるサウンドが、オーディエンス一人ひとりに染み渡っていくように届けられた。そして、体を大きく使って歌う姿は、ASKAのASKAたる雰囲気をひしひしと感じられるものだった。

 ASKA・バンド・ストリングス、そして会場のオーディエンスが一体の空気を醸し出し、大盛況に終わった今回の公演。全国ツアー【ASKA premium ensemble concert -higher ground-】は2月11日の東京文化会館 大ホールでの追加公演も含め、特別公演である3月20日の本城ホールでの公演まで続いていく。

◎ツアー情報
【ASKA premium ensemble concert -higher ground-】
2019年12月10日(火)京都・京都コンサートホール 大ホール 終演
2019年12月11日(水)愛知・愛知県芸術劇場 大ホール 終演
2019年12月20日(金)兵庫・兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール 終演
2019年12月27日(金)宮城・東京エレクトロンホール宮城 大ホール 終演
2020年1月3日(金)福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール 終演
2020年1月6日(月)大阪・フェスティバルホール
※当公演はASKA の急性咽頭炎及び発熱のため中止/延期。振替公演は3/13(金)同会場。
2020年1月9日(木)東京・東京国際フォーラム ホール A 終演
2020年1月11日(土)北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
2020年1月15日(水)東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
2020年1月18日(土)新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
2020年2月2日(日)群馬・高崎芸術劇場 大劇場
2020年2月9日(日)神奈川・神奈川県民ホール 大ホール
【追加公演】
2020年2月11日(火・祝)東京・東京文化会館 大ホール
【特別公演】
2020年3月20日(金・祝)熊本・熊本城ホール メインホール

◎リリース情報
アルバム『Breath of Bless』
2020/3/20 RELEASE
DDLB-0015 4,000円(tax out)

[CD]
1. 憲兵も王様も居ない城
2. 修羅を行く
3. どうしたの?
4. 未来の人よ
5. 忘れ物はあったかい
6. 百花繚乱
7. イイ天気
8. 虹の花
9. じゃんがじゃんがりん
10. 歌になりたい
11. 消えても忘れられても
12. 青い海になる
13. 星は何でも知っている
14. We Love Music
15. Breath of Bless~すべてのアスリートたちへ