岩田剛典、撮影現場では“ぼっち”だった…天才捜査官を演じるために徹底した役作りを共演者の大沢たかおが絶賛
岩田剛典、撮影現場では“ぼっち”だった…天才捜査官を演じるために徹底した役作りを共演者の大沢たかおが絶賛

 2020年1月31日より公開の『AI崩壊』で、大沢たかお演じるAI開発者で逃亡者となる桐生浩介を追い詰めていく天才捜査官の桜庭を演じた岩田剛典が撮影現場ではあえて“ぼっち”で過ごしていたことを明かした。
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 本作で岩田は大沢や桐生の義理弟・西村を演じた賀来賢人などと共演しているが、共演者たちとあえて距離を取っていた理由に、「桜庭がクールな人間」だからだと語る。「桜庭は人間関係が上手で人たらしな反面、とてつもなくクールな人物。感情が揺れ動く桐生と、感情を出さない桜庭のコントラストを出し緊張感のある雰囲気を作るため、大沢さんの大ファンなのでもっと色々とお話したかったのですが、撮影の合間はあえて一人で台詞を練習していました」と、撮影が終わるまではあえて共演者と話さないようにしたことを語っている。

 近年、俳優として存在感を放っている岩田剛典は、数々の恋愛映画の主演を務めてきたが、彼の得意分野は意外にもサスペンス作品だ。テレビドラマ『砂の塔~知りすぎた隣人』の生方航平役や、サスペンス映画『去年の冬、きみと別れ』で演じた主人公・耶雲恭介、テレビドラマ『シャーロック』の精神科医である若宮役など、“良い人に見えるけれど裏に何かを隠していそう”な役が見事にハマり、次世代のサスペンス俳優として高く評価されている。そんな岩田は自身が演じた桜庭を、若くしてエリートの道を歩みIQが高く、正義の味方に見えるが、感情を表に出さないクールな人物だと分析する。「僕にとって初めての刑事役だったので新鮮な役でした。桜庭は海外で飛び級するほど頭が良くてIQも高いエリートで……という人物だったので、一流企業のエリートに見えるように意識しました」と、役作りの苦労を明かす。

 そんな岩田を撮影現場で見守っていた大沢たかおは、岩田が撮影の合間に1人離れて役に入り込んでいる姿を見て、岩田の役に賭ける思いを感じていたと語る。大沢は「岩田さんは相当台本を読み込んでいて、ご自身の中で芝居のプランニングをして現場にいらっしゃるんだなと最初のテストの時から感じていました。岩田さんが演じる桜庭は本作の中でも異質なキャラクターなので、僕たちが休憩時間に談笑している時も彼だけは1人で別の場所に座って次のシーンの準備をしていました。芝居からも彼がこの作品に賭ける意気込みや気迫が伝わってきましたね。だから彼との共演シーンはとても安心して臨むことができました」と、岩田の役者魂を大絶賛。そんな岩田と大沢の共演シーンは物語にとって重要なカギを握るシーンばかりで、桜庭は警察のAI監視システムを駆使して桐生を追い詰めていく。岩田は「大沢さんとの共演シーンはファン心が出てしまいました(笑)」と言うが、2人の演技がぶつかり合う共演シーンにも注目が集まりそうだ。

 入江悠監督がオリジナル脚本で挑んだ本作が、東京オリンピックが開催される2020年という節目の年に公開されることについて、岩田は「今までありそうでなかった題材だと思うし、まさに今、社会問題になっているAIという技術をテーマにした超大作です。その分野に興味が高い人は多いと思うので、SF要素やアクション・画の迫力・ストーリーの展開も含めて、1秒たりとも聞き逃せない、見逃せない、そんな映画だと思います。想像の世界の映画が世の中に届くことによって、未来の生き方について1人でも多くの人が感じることができたら、この映画を作った意義があると思います」と語る。

 AIが生活に欠かせない存在となった10年後の日本で、大沢演じる天才科学者の桐生浩介が開発したAIが突如暴走し、全国民の“生きる価値”を選別し殺戮を始める。そんな中、日本中を恐怖とパニックに陥らせたテロリストとして桐生は逃亡者に。人を救うはずのAIはなぜ暴走したのか? スリリングかつリアリティ溢れるサスペンス超大作に期待が高まる。

◎公開情報
『AI崩壊』
2020年1月31日(金)より、全国公開
監督・脚本:入江悠
出演:大沢たかお、賀来賢人、岩田剛典、広瀬アリスほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)2019映画「AI崩壊」製作委員会