パソコンのハードディスクの容量が不足したらどうしていますか? 新しい外付けHDDを購入する、それともパソコンを新調する? いやいや今ならクラウドでしょう。
国内大手プロバイダー企業のBIGLOBEは、パソコンに保存した写真や動画などのデータを、クラウド上に容量無制限で自動バックアップするサービス「BIGLOBEあんしんバックアップ(容量無制限 AOSBOX) 」を10月30日から月額500円(税別)で開始した。
同社は2013年8月から同様のサービス「BIGLOBE自動バックアップ(AOSBOX)」を月額400円(税別)で提供していたが、容量に25GBの制限があった。今回、容量が無制限となることで、HDD丸ごとのバックアップが可能となり、利便性が格段に上がりそうだ。
プロバイダー企業による同様のサービスは、So-netとUQ WiMAXなどでも行われているが、いずれも25GBの容量制限がかかっていた。容量無制限によるサービスは、国内ではBIGLOBEが初めて。
今回のBIGLOBEが提供するクラウドバックアップサービスも従来と同じく、AOSテクノロジーズ株式会社の自動バックアップソフト「AOSBOX Cool」を利用する。対応OSはWindowsのみで、1契約につき1台のパソコンが対象となる。
バックアップするタイミングは、ソフト中のスケジュールの設定を通じて変更することが可能だ。Dropboxといったクラウドサービスのように、リアルタイムでサーバーにバックアップされるのではなく、例えば2時間おきといったように、定期的に「AOSBOX Cool」を通じて行われる。
また、クラウドへバックアップすると同時に外付けHDDといったローカルストレージにもがバックアップが行われるほか、バックアップする対象ファイルの範囲も、ユーザーがの任意に変更できる。
PCからバックアップしたデータのうち、画像データはiOSやAndroidを搭載したスマートデバイスから閲覧もできる。内蔵HDDの故障などでデータが消失した場合、ただ単にサーバーからファイルを復元するだけでなく、最大10世代前までさかのぼってデータを復元することができる。これは作業中のエクセルデータなどを間違って上書きしてしまった場合などで、少し前のバージョンが必要になった際にも活用できそうだ。