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 iPadは軽いし持ち運びに便利だけど、ワードやエクセルを編集するにはやはりWindowsタブレットも欲しい――そんなiPadユーザーは少なくないのではなかろうか。そんなところに、大きなニュースが舞い込んできた。iOS向け日本版Office製品が11月6日(米国時間)にとうとう公開されたのだ。それも、無料での公開だ。

 実は、マイクロソフトがiOS 向けのOfficeアプリ『Office for iPad』を提供したのは、今回が初めてのことではない。バージョン1.0のリリース日は2014年3月7日となっている(現在のバージョンは1.2)。当初マイクロソフトは『Office for iPad』を135カ国でリリースしたが、この中に日本は入っていなかった。これは、日本版の個人向け『Office365』のリリースが遅れていたことが原因として考えられていた。

 実際にこれまでの『Office for iPad』では、『Office365』のユーザーでなければ、ファイルの閲覧しかできず、編集機能は使用できないという制限があった。海外向けのiPad版のOfficeを AppStoreからダウンロードし、インストールすることはできても、日本版の個人向け『Office365』がまだリリースされていなかったため、日本のユーザーは肝心の編集機能が簡単には利用できなかったという背景があったのだった。その後、同『Office365』は10月17日に発売されている。

 先述の通り、そもそもiPad版のOfficeは『Office365』に付随するサービスで、ユーザーでないと閲覧のみの機能しか利用できない、というスタンスで提供されてきたのだが、今回の発表では、日本版のリリースに合わせ、『Office365』を使用してない全てのユーザーに対して編集機能の解禁に踏み切ったというのだ。iPad版のOfficeの日本版提供については、『Office365』の日本版が発表された時すでに予告されていたのだが、解禁に踏み切った今回の件は従来のユーザーにとっても、まだユーザーでない人にとってもかなりのサプライズと言えよう。

 また、『Office for iPad』バージョン1.2からユニバーサルアプリとなり、iPhoneやiPod両方で使用できるようになった。さらにAndroidタブレットを使用しているユーザーに向けても「Office for Android タブレット」のプレビュー版の提供も開始し、一般向けの提供開始予定は2015年初頭になる見通しだ。