バズ・ラーマン監督による故エルヴィス・プレスリー伝記映画の主役に抜擢されたのは?
バズ・ラーマン監督による故エルヴィス・プレスリー伝記映画の主役に抜擢されたのは?

 ハリー・スタイルズを含む5名の若手スターたちが最終候補に残っていた、故エルヴィス・プレスリーの伝記映画の主役を、オースティン・バトラーが演じることになった。バトラーは、クエンティン・タランティーノ監督の新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』にもキャスティングされている27歳の米若手俳優だ。

 『華麗なるギャツビー』などで知られるバズ・ラーマン監督によるこの映画は、エルヴィスの新人時代から絶頂期までを、彼の生活のあらゆる面を管理していた名物マネージャーとの関係に重点を置きながら描く。マネージャーのパーカー大佐ことトム・パーカー役にはトム・ハンクスがキャスティングされている。

 ワーナー・ブラザースはストーリーについて、「プレスリーが有名になり、空前のスターダムを得るまでの20年以上に及ぶ二人の複雑な力関係が、アメリカにおける文化的な状況の変化や純真さを喪失していく様を背景に描かれる」と説明している。ラーマン監督は妻でプロダクション・デザイナーのキャサリン・マーティンと共に製作を担当している。二人は『華麗なるギャツビー』の完成後からこの企画を進めていたとのことで、米映画プロデューサーのゲイル・バーマンも製作に関わっている。

 ラーマン監督は、「キャスティングが完璧でなければこの映画を作ることはできないとわかっていた。この無類のスターの特異な自然な動きや声の質だけでなく、アーティストの内面的な弱さも表現できる能力を持つ俳優を我々は徹底的に探した」と声明でコメントしている。

 「キャスティングの過程で、無数の才能と出会えたことは光栄だった。オースティン・バトラーのことは、ブロードウェイの“氷人来たる”でデンゼル・ワシントンの相手役を務めたことで聞いていた。大々的なスクリーン・テストや音楽/パフォーマンス・ワークショップの過程から、世界で最もアイコニックな音楽人の一人の魂を体現できる人物を見つけたと、はっきりわかった」と彼はバトラーを評している。

 脚本は『華麗なるギャツビー』や『ムーラン・ルージュ』に引き続きラーマン監督とクレイグ・ピアースが担当する。エルヴィスの役は、バトラーのほかにハリー・スタイルズ、アンセル・エルゴート、アーロン・テイラー=ジョンソン、マイルズ・テラーが、2019年6月の段階で最終候補に残っていた。