
――デビューして3周年を迎えた。ハングリー精神は変わらない。
目黒:歌番組に出て曲を披露すると、1、2回ソロでカメラに抜かれるんですが、Snow Manに入ったころは、切実に、その瞬間にすべてをかけてパフォーマンスをしていました。そういう「食らいついてやる!」という姿勢はどれだけ年数を重ねても絶対に持っていたい。その思いが道を切り拓く気がするんです。デビュー当時よく言っていた「全力で戦っていく」という思いもまったく変わらずにあります。どこかふつふつ燃えるものを持っていないと、終わりなんだろうなと思います。安定に入っていったら、そこにはとどまれるかもしれないけど、確実にその上はない気がします。だから、もしかしたら、生涯戦い続ける人生なのかもしれませんね。
――一方で、ギラギラした貪欲さとは相反する思いもある。これからの野望を尋ねると「やりたいことをやって楽しく生きます」と穏やかに微笑んだ。
目黒:これはもう、ファンの人たちにも「そういう風に生きてくださいね」と常々言っていることです。自分もそういう感じで生きられるといいな、と。
メンバーとは「国民的と言われるようになりたいね」とよく言い合っていますし、老若男女、もっと多くの方々にメンバー一人一人の名前を覚えていただけるくらいまでいきたいという野望を掲げて頑張っているところです。
だけど、究極を言えば、自分たちを応援して好きでいてくれる人たちが、幸せで元気に生きてくれていたら、それより大切なものってこの世にないんじゃないかと思うんです。つい忘れがちだけど、忘れちゃいけないなと思います。だから、「楽しく生きよう」もちゃんと言っておきたいんです。
(ライター・大道絵里子)
※AERA 2023年3月20日号