
■やると決めたら100
――昨年は、俳優として大ブレークした。ドラマ「silent」は話題を呼び、朝ドラ「舞いあがれ!」、映画「月の満ち欠け」と、雰囲気の異なる役に扮し、確かな演技力も印象付けた。彼が命を吹き込むと、どこか「内に秘めた情熱」を感じさせる人物になる。
目黒:僕自身に熱い部分があるのかもしれません。とにかく、一生懸命にやっています。どの作品にもスタッフさんたちの「見てくれた人にこれを伝えたい」という思いがあるので、それが届けばいいなと思いながら。
僕はゼロか100かしかない人間なんです。もっとうまいこと加減して生きればいいのに、その加減ができないから、やると決めたらずっと100でしかいけない。ゼロは、やると決めてないものなので、世の中に出ているものはすべて100ということです。だから、それが終わった後はめっちゃ「ぐてっ」となります。それをいいと取るか、悪いととるか(笑)。
――時にはSnow Manのツアーと並行してせりふや手話までを覚える。努力の原動力は、「Snow Manに還元したい」という純粋な思いだ。
目黒:自分がやったことが入り口になってSnow Manを知ってもらいたいという思いしかないですね。還元できることがないんだったら、こんな大変なことは耐えきれないです。ドラマや映画を一つ作り上げるのって、どれだけたくさんの人が関わって、どれだけ大変なことかもわかっているので。スタッフさんたち全員の思いを背負って前に立つことも含め、自分一人のためだったら、とてもできることではないなと思います。
■友人が前髪を上げた
ジャニーズJr.の長い時期、求められることが少なかったので、求められることに、人よりもすごくうれしさがあるのかもしれません。だから、その作品のために自分ができることは全部やろうと思う。求めてくれた人に全力で返したいんです。
――だが、「自信がなくて腐って、ただ流されるままにやっていた時期もあった」という。転機となったのは、友人からもらった言葉だ。