

子どももスマートフォン(スマホ)を持てる時代。しかし、安全面などから、保護者にとって持たせるのはかなり心配。そんな両者が“納得”して使えるスマホが登場した。
玩具大手バンダイの子会社、メガハウス(本社・東京都台東区)は、10~13歳の女子をメーンターゲットにしたスマホ「Fairisia(フェアリシア)」を2014年7月下旬に発売する。玩具メーカーならではの視点を生かし、あらかじめ、チャットやゲームなど子どもが楽しめるアプリをインストールしたほか、保護者が使用方法を制限できる管理アプリも搭載することで、両者が安全に、安心して使えるようにしたという。
同社によると、近年、スマホ型のおもちゃが小学生女児に人気だが、実際にスマホを持たせるとなるとためらう保護者が多いという。そこで、習い事や塾などで1人での外出が増える小学校高学年ごろの子ども向けに、保護者が安心して使わせることのできるスマホの開発に乗り出した。
Fairisiaは、OS にAndroid4.2を採用。専用のSIMカード(固有のID番号が記録されたICカード)を搭載しており、NTTドコモのネットワークを通じて、IP電話やメール、インターネットが利用できる。Fairisia同士なら通話は無料となる。購入後すぐに使えるよう、チャットや自作のイラストをスタンプにできるスタンプメーカー、ゲーム、辞書、インターネットブラウザ、Googleマップなど30種類以上のアプリが事前にインストールされている。もちろん、新たにアプリのインストールも可能。
保護者向けの機能として、使いすぎ防止のために利用時間を設定できるほか、子供がどのようなアプリをインストールしているのかを保護者のパソコンやスマホから遠隔操作で確認し、利用制限もかけられる機能を備えている。
希望小売価格は22990円(別途有料通信サービスへの加入が必要)で、カラーバリエーションはラベンダーとホワイトの2色。全国のトイザらスや百貨店、量販店のおもちゃ売り場などで販売する予定だ。
子どもと保護者、両者の立場から開発されたFairisia。子どもの目に触れやすいおもちゃ売り場で販売することで、どこまでアピールできるか期待がかかる。
※文中の価格は全て税抜き

