気づけば30代に突入した独身女性のみなさま。



 学生時代の友達や職場の同僚も続々と結婚する中、家族や親しい人からの「婚圧」に鬱陶しさを感じつつも、「まだまだ焦るべき時ではない」と強気でいらっしゃる方も少なくないと思います。そうです、結婚するとか、しないとか、そんなのご自身のペースですべきこと。第三者にとやかく言われたくはありませんよね。



 ただ、年齢は取り戻せないので、時折、その「現実」をかったたるいと感じることもあるでしょう。たとえば、合コンなどに参加しても、男女含めてその場で一番年上になることもあり、「姉さん」的なポジションに祭り上げられたときのかったるさ。年齢は自覚しているけれども、お前らに姉さん呼ばわりされたくはないという、あの感じ。だったら合コンなんか行かなきゃいいわけですが、出会いはどこに転がっているかわからないですから、わずかの可能性を捨てるわけにはいきません。ええ、わかります。



 そんな、みなさまが心から合コンを楽しめるよう、書籍『スパルタ婚活塾』の著者である水野敬也氏が推奨する"台本理論"を紹介しましょう。



 合コンとは、毎回同じ流れで展開するもの。自己紹介から始まって、幹事との関係性、彼氏や彼女はいるか、趣味は何か、など話す内容はどのケースも同じ。そして、二次会はバーやカラオケとなる。水野氏によると、合コンは「台本」を用意しておけば、その都度対応がしやすいとのこと。もちろん、初対面の輩に姉さん扱いされるというかったるいシチュエーションも、台本さえあれば切り抜けられるというわけです。



 それでは、具体的に見ていきましょう。



■「年いくつ?」と聞かれた場合

「37歳。(間髪入れず)見えないよね~」

「さあ、いくつでしょう。答えは番組の最後に!」

「四捨五入......じゃなくて七捨八入で、30」

「その質問に対してはヒンドゥー語で答えることになるけどいい?」

「ヒント出すからあててみて。ヒント、好きな食べ物は『小龍包』」

※謎のヒントで煙に巻く



■「彼氏はどれくらいいないの?」と聞かれた場合

「私が彼氏がいない間に総理が変わった回数は5回。それが──日本の政治よ」

「3か月、プラス900日」

「逆に聞くけど、彼氏いない期間の『ちょうど良さ』ってどれくらいなの? 長すぎると人気ないみたいだし、短すぎても、次見つけに行くの早すぎね? ってなるわけで」



■「姉さん」と言われた場合

「つまり──音楽業界で言えば安室ちゃん的存在ってこと?」

「親近感を持ちたくて言ってるんならうれしい。ただ、年齢のことだけを言ってるのなら殺す」

「私を姉さんと呼んでいいのは『HOTEL』の高嶋政伸だけよ。ていうかお前の美元になってやろうか!」



 年齢を隠さず、かといって開き直らず、その上でエッジを効かせた答えばかりですね。



 30歳にもなると、異性のちょっとした一言に凹んでしまい、それがモロに態度に出てしまうこともあります。しかし、この台本を覚えていると、うまく切り替えすことができ、相手の反応も楽しみになるでしょうし、合コン相手も「この人、おもしろい」と興味を持ってもらえるかもしれません。