■渡辺祥子（映画評論家）
評価：★★★
一流監督に名優、大スターを集めても名作は生まれない。彼らが不仲でトラブル続出でも名画誕生の可能性はある。映画の出来は完成してみるまではわからないけど、一番の問題は完成するかどうか。そこが問題ね、という映画。
■大場正明（映画評論家）
評価：★★★
自己流の演出・演技に固執する監督と俳優が繰り広げる主導権争いが、次第に滑稽な騙し合いに見えてくる。素と演技、本音と建前、現実と虚構が錯綜する混乱した現場で、それぞれの人間性が露わになっていく軽妙な風刺劇。
■LiLiCo（映画コメンテーター）
評価：★★★
ペネロペの美貌に100点！ カラッとしたセクシーさとカッコ良さに雄叫びを上げたくなった。コメディーとなってるけど、笑うことはあまりなかったし、ビッグスターの存在感で持ってます。ハマるかは大きく分かれる。
■わたなべりんたろう（映画ライター）
評価：★★★★
コロナ禍での内省からか、作り手の自伝的映画や映画製作をモチーフにした映画が増えたと言われているが、今作はそれらの中でもニコラス・ケイジの「マッシブ・タレント」と双璧の出来。日本でリメイクしても面白いだろう。
（構成／長沢明［＋code］）
※週刊朝日 2023年3月24日号
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