3月8日の参院予算委員会でも、自身が総務大臣を務めていた2014~15年の放送法をめぐるやりとりを記した総務省の内部文書について、資料がねつ造と主張した高市早苗経済安保担当大臣。その出で立ちをファッションデザイナーのドン小西さんがチェックした。
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別にオシャレってわけじゃないのに、そこそこなレベルの服で無難にまとまった政治家が増えたよね。そう考えるとこの人、よく言えば、独特な存在感があるよ。
昭和の女性議員の流れをくむ、カラフルなスーツにも果敢に挑戦してるしさ。この日も、目が覚めるような青の上着に、黄色のお花のブローチ、真珠のネックレスとインパクトは十分。上下白のスーツでさっそうと国会を歩いていたのに、いつの間にかいなくなってるような今どきの女性議員とは一線を画してるよ。
ま、あたしが考える政治家の必要3条件は厚かましさと強気そして駆け引き。この人の場合、厚かましさと強気がピカ一なのはファッションが物語ってるが、今回は駆け引きが下手だった。売り言葉に買い言葉としても、総理になるような政治家は、あと一歩で崖から落ちるというところで、上手に寸止めするんだって。ま、言っちゃったことは仕方ない。この始末をどうするか、日本中が見守ってます。
■評価は……?(※満点は5DONです)
3DON! 「今となっては貴重な存在」
(構成/福光恵)
※週刊朝日 2023年3月24日号