【米ビルボード・ソング・チャート】ドレイク「ナイス・フォー・ホワット」2週目の首位、ニッキー・ミナージュTOP10入り
【米ビルボード・ソング・チャート】ドレイク「ナイス・フォー・ホワット」2週目の首位、ニッキー・ミナージュTOP10入り

 ドレイクの「ナイス・フォー・ホワット」が2週目の首位獲得となった、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 ストリーミング・チャートでも2週目の1位に輝いた「ナイス・フォー・ホワット」。セールス・チャート(ダウンロード)で1位から2位に順位を落としたが、今週はエアプレイが上昇し、2位以下とも差をつけている。2位にも引き続き「ゴッズ・プラン」がランクインし、ドレイクが2週連続のワンツー・フィニッシュを飾った。ラップ/R&Bチャートでも2週間連続の1位獲得。

 3位にはビービー・レクサとフロリダ・ジョージア・ラインの「メント・トゥ・ビー」が停滞、5位にはゼッド、マリン・モレス&グレイの「ザ・ミドル」が上昇し、2組のカントリー・アーティストが同時にTOP5入りした。この記録は18年振りで、2000年の年間チャート1位に輝いたフェイス・ヒルの「ブリーズ」と、カントリー・バンドのローンスターによる「アメイズド」(同年間チャート8位)が同時ランクインして以来のこと。

 今週TOP10入りしたのは、ニッキー・ミナージュの新曲「チュン・リー」。先週92位に初登場した同曲だが、ストリーミングやデジタル・セールスのポイントが加算されるのが今週付ということで、一気に10位まで上昇した。同時にリリースしたもう1曲の新曲「バービー・ティングズ」も、先週の83位から25位にジャンプアップしている。ニッキー・ミナージュのTOP10入りは、最高6位をマークしたミーゴスの「モータースポーツ」(フィーチャリング・ゲスト)に続く通算16曲目。

 マシュメロとアン・マリーのコラボ・シングル「フレンズ」が34位から21位に浮上し、TOP20入り目前となっている。米ビルボード・ソング・チャート(HOT100)での最高位は、マシュメロがセレーナ・ゴメスとコラボした「ウルヴス」の20位で、アン・マリーはショーン・ポールと参加したクリーン・バンディットの「ロッカバイ」(9位)となる。同曲で、それぞれ最高位を更新できるかにも注目したい。

 24位に初登場したのは、リル・パンプの「Esskeetit」。昨年リリースした「グッチ・ギャング」が最高3位、ラップ/R&Bチャート2位の大ヒットを記録しブレイクした、米マイアミ出身の新人ラッパー。その「グッチ・ギャング」含むデビュー・アルバム『リル・パンプ』(最高3位)のヒットも記憶に新しいが、新曲「Esskeetit」は、まもなくリリースされる予定のミックステープ『Harvard Dropout』からの先行シングルとなる。一発屋にならないよう、この曲で巻き返しを図りたい。

 キャリー・アンダーウッドの新曲「クライ・プリティ」は48位にデビュー。この曲は、今年の9月に発売予定の新作『クライ・プリティ』からの先行シングルで、カントリー・チャートでは早くも5位まで上昇している。キャリーのここ最近の傾向をみると、シングル曲は40位台でとどまっているが、アルバムは全5作がTOP3入り(うち3作が1位)していて、『アメリカン・アイドル』の頃から不動の人気を誇っている。新作は既にジャケット・カバーも公開されていて、プロデュースは前述の「メント・トゥ・ビー」も手掛けたデヴィッド・ガーシアが担当する。

 73位には、ゼイン・マリクの新曲「レット・ミー」が初登場。こちらも今年中にリリース予定の2ndアルバム(タイトル未定)からの先行シングルだが、セールスやストリーミングが伸び悩み上位デビューとはならなかった。しかし、UKでは20位、オーストラリアで29位に初登場するなど、その他の国では上位に初登場している。この曲の売れ行き次第で、アルバムのリリースも早まるか、延期になるか判断されるかもしれない。

Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、4月25日22時以降予定となります。

◎【Hot100】トップ10
1位「ナイス・フォー・ホワット」ドレイク
2位「ゴッズ・プラン」ドレイク
3位「メント・トゥ・ビーfeat.フロリダ・ジョージア・ライン」ビービー・レクサ
4位「サイコfeat.タイ・ダラー・サイン」ポスト・マローン
5位「ザ・ミドル」ゼッド、マレン・モリス、グレイ
6位「ルック・アライブ」ブロックボーイ・JB
7位「パーフェクト」エド・シーラン
8位「フリーキー・フライデーfeat.クリス・ブラウン」リル・ディッキー
9位「アイ・ライク・イット」カーディ・B、J.バルヴィン、バッド・バニー
10位「チュン・リー」ニッキー・ミナージュ