ロジャー・ウォーターズ、25年ぶりのロック・アルバムが米ビルボード・ソロ史上最高位を記録
ロジャー・ウォーターズ、25年ぶりのロック・アルバムが米ビルボード・ソロ史上最高位を記録

 元ピンク・フロイドのメンバーであるロジャー・ウォーターズによる約25年ぶりのロック・アルバム『イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?』が6月2日(日本国内盤:6月7日)に全米リリースとなり、最新の全米ビルボード・アルバム・チャート(6月24日付)の11位に初登場を果たした。ウォーターズのソロ作品における最高位は1992年作品『死滅遊戯』の21位となっており、今回、それを大幅に更新する結果となった。

 近年のロジャー・ウォーターズといえば、2010年にスタートさせたピンク・フロイド時代の金字塔『ザ・ウォール』の30周年を記念したアルバム再現ツアーが世界中で大好評を博し、3年にもおよぶロングラン、のちにパッケージ化もされるなど商業的にも大成功を収めたことが記憶に新しい。また、2016年にはボブ・ディランやポール・マッカートニーらロック界の大御所6組が集結した米・ロックフェス【デザート・トリップ】にもラインアップされ、今なお現役で精力的に活躍を続けるロック・レジェンドのひとりとして絶対的な地位と人気を確立している。

 ウォーターズはドナルド・トランプが米大統領に就任した直後から、彼を激しく批判する内容のパフォーマンスをおこない、インターネットを通じて全世界に発信しているが、最新作『イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?』においても、トランプへの抵抗はそのタイトル(=これは我々が本当に望んだ人生なのか?)とともにアルバムの重要なテーマを担っている。こうした世界情勢・政治を強く反映した音楽性はもちろん、映像や音響効果を駆使した芸術性の高いライブ・パフォーマンスが往年のロック・ファン以外のリスナーにも広く受け入れられ、米国内での注目度・影響力が高まったことが、今回のチャート結果にも反映されたと思われる。なお、ウォーターズは同作のリリースに先駆け、5月26日より全米ツアー【Us+ Them】をスタートさせている。

◎Roger Waters - The Last Refugee
https://youtu.be/_XdLNqWYgGI


◎リリース情報
アルバム『イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?』
2017/6/7 RELEASE(海外6月2日発売)
SICP-5425/2,400円(tax out.)