175R再集結後、初のワンマン開催 「守るべきものが出来て、より強くなれたような気がする」
175R再集結後、初のワンマン開催 「守るべきものが出来て、より強くなれたような気がする」

 175Rが、活動再開後初のワンマンライブ【175R 活動祭開!青き春の野音!】を4月8日に日比谷野外大音楽堂にて開催した。

 今回は活動休止前、2010年開催の【恒例! 夏の野音祭り~今年はSingle全曲やっちゃいますか!~】以来、約7年振り、“6回目の野音”ワンマンライブとなる。開演前のステージには、活動再開後撮影された彼らのニュー・ビジュアルの背景を印象的に彩るスプレーペイントを施した、グラフィック・アーティストAZIが、ライブペインティングで描き上げた作品がバック・ドロップとして掲げられた。

 当日は、待ちわびた約3,000人のファンで客席が埋め尽くされ、発売されたばかりの新作『GET UP YOUTH!』でもオープニングを飾るナンバー「歓びの詩」が会場に流れる中、メンバーがステージに登場。1曲目は彼らの活動再開の決意表明を込めた新曲「これから」でスタート。続けざまにデビュー曲「ハッピーライフ」を披露するなど、ニューアルバムからライブ初披露となる新曲や、これまでの彼らの代表曲と云えるナンバーを織り交ぜた演目で冒頭からヒートアップしたステージが進む。

 ライブ中盤には、活動再開のきっかけにもなった亡き友人への感謝のメッセージを込め作られた「シャナナ」を披露。会場周辺には開花した桜が残る中、本編ラストは、この季節の彼らの代表曲「SAKURA」を披露し、最高潮のボルテージのまま終了。興奮冷めやらぬアンコールが轟く中、既に次作リリースのアナウンスがされているシングル収録予定の新曲「夏のマボロシ」を披露。ライブMCでは「よかった~雨降らなくて、ホントよかった。みんなの想いが届いたんだな、そう思います。ありがと!」と久しぶりのワンマンでのファンとの再会に感謝の意を述べ、活動再開の想いを語った。

 「このワンマンがあるまでの7年間に、それぞれの7年間がきっとあって……学校を卒業した人とか、結婚した人、子供を産んだ人。俺にも、このイナゴライダーにも新しい家族が増えたメンバーもいるし。きっとそれぞれの7年間があると思っていて。
その7年間でそれぞれが得たものだったり、守るべきものだったり。パンクロック……ロックを鳴らしていくんだけど、守りに入るとカッコ悪いと思ってずっと生きていながら、なんか今はまた守るべきものが出来て、より強くなれたような気がするのでその想いを、またマイペースに、少しづつ、みんなに届けていけられたらいいなと思っています。また新しいイナゴライダーを是非応援して貰えたら嬉しいなと思っています。宜しくお願いします!」とファンに想いを伝え、アンコール最後は大ヒットナンバー「空に唄えば」で会場が一体となり、メンバーとファンの大合唱が日比谷の夜空に鳴り響いていた。

Photo by 外山 繁(starmine)