いまやジャズ・ギター界の頂点に君臨するジム・ホールは1970年代前半まで趣味のよい名脇役という評価に甘んじていた。チコ・ハミルトン(ドラムス)、ジミー・ジュフリー(マルチリード)、ソニー・ロリンズ(テナー)、アート・ファーマー(フリューゲル・ホーン)と続く傑作でふれて「上手いことは上手いが」と感じた方も少なくないのでは。当時の希少なリーダー作『イン・ベルリン』(1969年6月/Ge-MPS)や…

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