さらに、調査をもとに、昭和大学医学部の有馬牧子講師が分析を進めると、更年期の症状が続くと「男女ともに、明らかな労働生産性の低下」が見られることもわかってきた。有馬さんは言う。
「記憶力や判断力の低下は『プレゼンティーズム』、つまり、出社しているものの、何らかの健康問題によって業務効率が落ちている状況です。これに加えて『アブセンティーズム』(仕事を休業、または欠勤している状態)の増加もデータとして上がっています。男女ともに高いです。更年期症状の影響は、男女共通の課題だということです」
(ジャーナリスト・古川雅子)
※AERA 2023年3月13日号より抜粋
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