プリンスの未発表曲、ミュージカルで使用される可能性明らかに
プリンスの未発表曲、ミュージカルで使用される可能性明らかに

 4月に57歳の若さで亡くなったプリンスの遺産管理をサポートするよう指名されている音楽業界の重鎮、チャールズ・コッペルマンと故人の長きにわたる弁護士/マネージャー、L・ロンデル・マクミランが、プリンスの未発表曲がブロードウェイ・ミュージカルなどで使用される可能性があることを明らかにした。大きな計画があるとニューヨーク・ポスト紙に明かしたコッペルマンは、「彼の遺産でやることはたくさんあります。音楽の詰まった金庫室があるのです」と語っている。

 コッペルマンは、これらの音楽はジュークボックス形式(書下ろしではなく既存の曲を使ったもの)のブロードウェイ・ミュージカルか、シルク・ドゥ・ソレイユの『Michael Jackson: One』や『The Beatles LOVE』のようなものになりそうだと話したという。コッペルマンは、「プリンスはビートルズやマイケル・ジャクソン級のアイコンでしたから、彼の遺産には敬意を払わなくてはなりません。名前はプリンスですが、彼は音楽のキングだといつも思っていました」とも加えている。

 マイケル・ジャクソンの遺産のハンドリングには、マイケルと長い間仕事していた弁護士と音楽業界のベテランが依頼された。これと同じく、プリンスの特別遺産管財人として裁判所から任命された信託会社Bremer Trustは、故人と長い付き合いのあるコッペルマンとマクミランを選んだのだ。

 NorthStar Enterprises Worldwide会長兼CEOでヒップホップ誌The Sourceのオーナーでもあるマクミランは、10年以上もプリンスと仕事しており、その間にワーナー・ブラザーズとの契約を解除させている。一方、C.A.K. Entertainment会長兼CEOのコッペルマンは、3枚組アルバム『Emancipation』でプリンスをEMIと契約させた。

 Bremer信託はすでに遺産の活用方法を探り始めており、アルバム15枚をTidalでリリースした最近の契約に加え、ペイズリー・パーク・スタジオをエルヴィス・プレスリーのグレイスランドのような博物館にする可能性についても話題に上っているという。