今から100年前、明治時代が終わった。 日本史において「明治維新」と呼ばれるほど大きな改革があったその時期、日本語はどのように書かれていたのか。今野真二の『百年前の日本語』は、当時の日本語の書きことばを採りあげて現代との違いを指摘し、この100年ほどの間に日本語がどんな変化を遂げてきたか明らかにする。 副題にもあるように、明治期の書きことばには「揺れ」があったと今野は説く。それは不安定な「…

続きを読む