退院してから会食などにもよく行っているが、味覚に異常があることを言うと、相手も気を遣うのでもう言わないようにした。会食で感じている味が100%ではないことはわかっている。おそらく30%以下。やはりちゃんとした味を感じることが出来ないというのは日常生活において、かなりのストレスである。

 昨年、知人の男性がコロナにかかったあと、半年以上、味覚異常が続いていたことを僕に話した。やはり途中から言わなくなったのだと言う。

 ただ味がしないだけならいいじゃん!と思う人もいると思うが、味覚が異常って、生きるパワーが少し削られている感じがするんですよね。ずっと気持ち悪さが続くんです。

 ネットで調べてみると、後遺症外来や病院での後遺症の窓口はあるが、味覚異常においては、これといった治し方はないように感じる。

半年以上後遺症が続いている人も結構いることがわかった。

 コロナ禍が早く過ぎて、経済を回していかなければいけないのは重々承知だが、コロナ後遺症。数年後にかなり大きな問題になっていくのではないか?と、経験しているからこそ、強く思う。

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中。漫画原作も多数で、ラブホラー漫画「お化けと風鈴」は、毎週金曜更新で自身のインスタグラムで公開、またLINE漫画でも連載中。「インフル怨サー。 ~顔を焼かれた私が復讐を誓った日~」は各種主要電子書店で販売中。コミック「ティラノ部長」(マガジンマウス)、長編小説『僕の種がない』(幻冬舎)が発売中。

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