エンゼルスの大谷翔平(写真:AP/アフロ)
エンゼルスの大谷翔平(写真:AP/アフロ)
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 MLBトレード期限が2日(日本時間3日午前7時)に迫っているが、現地では「大谷翔平の今夏のトレード放出はない」という見方が強くなっている。エンゼルスの地元紙『オレンジカウンティ・レジスター』は、8月1日の正午(現地時間:以下同)ごろに、「エンゼルスは大谷を放出しないことを決めた」と報じ、『ロサンゼルス・タイムズ』も、「大谷はアナハイム(エンゼルスの本拠地)を離れない、少なくとも今は」と伝えるなど、複数の現地メディアが報じた。

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 大きな注目を集めていた、大谷のトレードに関する騒動は収束したようにみえる。しかし、エンゼルスが大谷の放出を一瞬でも検討していたというのは事実だろう。しかも、トレード期限前日に「トレードはない」と報じられたことからして、真剣に検討していたことがうかがえる。

 大谷のトレードに関しては、当初から「非現実的だ」とも言われており、エンゼルスのペリー・ミナシアンGMも放出する気がないことは明言していた。しかし、7月28日の『ニューヨークポスト』は、「エンゼルスも各球団の打診に耳を傾けていた」と報じ、関係者の話として「エンゼルス側の交換条件は、トッププロスペクト(超有望株の若手選手)4人だろう」と具体的な内容まで明かされた。有望株4人対大谷1人という条件は、相手球団にすれば厳しいものだが、投打でチームに貢献できる大谷の価値を考えれば、妥当なのかもしれない。

 とはいえ、大谷を残すことはエンゼルスにとってはプラスだろう。8月1日現在の順位は、ア・リーグ西地区4位で、首位のヒューストン・アストロズとは23ゲーム差。すでにプレーオフ進出を諦めざるを得ない状況にある。また、7月は24試合で6勝18敗。これも慢性的な打撃力不足によるところが大きい。スポーツライターのジョー・リーディ記者は7月31日、エンゼルスのチーム打率について「エンゼルスのチーム月間打率(7月)は.199。これは同球団の1961年4月の.206よりもひどい、ワースト記録だ」と指摘した。

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