<日焼け>早めのクールダウンと保湿が大事

■症状と原因

 日焼けは強い紫外線を浴びて皮膚の細胞が傷つき、炎症を起こして赤くなった状態です。ひどくなると、水ぶくれができて痛みを伴い、重度の場合は発熱や悪寒、脱力などが現れることもあります。また、長期的に見ると、皮膚の老化(シミ、シワ)や発がん、白内障などのリスクを高める原因にもなります。

■応急処置

 早めのケアが肝心です。まずは冷たいタオルや保冷剤などで患部を冷やします。設備があれば、シャワーや水道の流水で30分くらい冷やし続けるか、水風呂に浸かってもいいでしょう。ほてりが治まったら乾燥を防ぐために保湿剤を塗ります。赤く腫れたり水ぶくれなどができたりした場合は、炎症を抑える非ステロイド消炎外用剤や副腎皮質ステロイド外用剤を使用し、改善しない時は皮膚科へ。発熱や悪寒、脱力など症状の悪化が見られる場合には、すぐに医療機関を受診してください。

■予防法

 紫外線が最も強い午前10時~午後2時頃は、活動をなるべく避けましょう。つばの広い帽子、サングラス、日よけシェードなどを利用し、日陰を選んで活動しましょう。できるだけ肌を露出しないようにし、露出を避けられない部分には日焼け止めを使用しましょう。 

<虫刺され>痛みや腫れが強い場合は皮膚科へ

■症状と原因

 虫に刺されると皮膚に痛み、かゆみ、腫れなどの症状が出て、強い場合は炎症や化膿を起こしたり、茶色のあとが残ったりするケースもあります。かゆくてかきむしってしまうと、傷口から細菌に二次感染することもあるので注意が必要です。ハチに刺された場合、アレルギー反応により「アナフィラキシーショック」を起こすこともあります。吐き気、息苦しさなどの症状が現れたら、一刻も早く病院を受診してください。

■応急処置

 水道水や水筒の水など、きれいな水で患部をよく洗い、消毒薬があれば消毒した後、抗ヒスタミン剤を含むかゆみ止めを塗ります。さらに濡れタオルなどで患部を冷やすと、かゆみや痛みが抑えられます。強い痛みや腫れがある場合は、応急処置をした後、早めに皮膚科を受診しましょう。

■予防法

 山など虫の多い場所に出かける時は、肌を露出する服装は避けること。虫は黒など濃い色に集まる習性があるため、白など薄い色の服を。香水やヘアスプレーなどのにおいはハチを刺激する恐れがあるため、使用を避けたほうが安全です。虫よけスプレーは、蚊やブヨなどによる虫刺されを予防できます。皮膚のトラブルが気になる人は、服の上からスプレーしても有効です。

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食中毒は重篤化すると命にかかわることも